ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

担任の対応やその後

コメントで息子のいじめのその後について知りたいとあったので加筆を。

記事では上級生がいじめたことしか書かなかったけれども、

それ以外に、クラスメートが頭を狙って水筒で頭を叩いたり、傘で目を狙われたり…

ということがあり、それも含めて担任に報告。

こちらの要望としては、

1、事実関係の確認、

2、事実なら、加害児童の親への連絡、

3、トラブルが解決しない場合は学校で加害児の親を呼び出しての面談

を伝えた。

事実関係の確認は当然のことながら、クラスでだけ解決しても

親がその事実を知らなければ、親からのしつけがなく、

繰り返されることもあると思ったので、加害児童の親へも

どういうことがあったかを伝えてください、とお願いした。

仕返しを息子が恐れていたので、学校にこちらの本気度を知らせるために

「担任や学校が対処しきれない場合は

夫も同伴で加害児童の親と学校で話し合う」と付け加えた。

息子の担任は、私が電話連絡した日には担任が下校に付き添い、

その後、加害児童の家々を説明に回ってくれた。

そして、夕方からは「すいません!!」と親たちがこどもを連れて謝罪に訪問。

両親揃って謝罪に来る家もあれば、

「うちのこがちょっとイタズラしたみたいで~。」と夫を絶句させる親あり。

何度か謝罪された経験のある私としては、親の態度でその後がわかる。

親が「後からくどいくらいに言ってきかせます!二度とさせません!

本当にすいませんでした!」と涙目で言ってくるような家の子は

多分、二度としないと思う。

学校で先生に説教され、家で両親からも説教されて目を真っ赤にさせて

「ごめんなさい。」と言った子もいれば、

にやにやとしながら親についてきて、「反省してる?意味わかってる?」と

問い詰めたくなる子もいる。

水筒で頭を殴っておいて、

しかも本人が「頭を狙った」と言っているのに

「ちょっとしたイタズラの気持ちだったみたいで~」と言うような親の子は、

やっぱりそれほど怒られていないから、

リピーター率高そう、いや、高い。

「また、何かあったら言ってください。」と笑顔でその子の親に言われると、、

…またさせる気?!と呆れるしかない。

担任がいくら素晴らしい対応をしてくれても、

加害児童の親の認識や暴力への寛容度で全く意味がなくなったりする。

うちの小1の息子が昨日、学校から帰ってきたときの笑顔を

見たときは心底、ほっとした。

サファリパークに息子を放置してきた親の気分の一日でした。

我が家のこどもたちにとっても、今回の出来事は良い勉強になった。

いじめられたら、それを親に報告する、親が学校や先生に連絡してくれ、

先生がきちんと対処してくれる。

素晴らしくうまくいった一連の流れを知ったことで、安心したのか、

「次にまたあったら、すぐに言う。」と言っていたし、

先生からも「先生にすぐに教えて!」と言われたらしい。

カナダのパルは高校の3年間、いじめられていたけれど

それを両親に卒業するまで言えなかったらしい。

今回のことで彼女が言っていた。

I know I didn't do the right thing and Tarou did.

I proud of him.

(私は正しいこと(両親にいじめられていることを伝えること)ができなかった、

太郎はできたのね。彼を誇りに思う。)

The way you support Tarou will be good for him.

Just let him know that there is actually good people out there.

(あなたが太郎をサポートしたのは彼にとってよいことだわ。

太郎に伝えて、(学校の)外には素敵な人がたくさんいるわよ、と。)

いじめを言えないこどもの気持ちは同じ子どもだった私も

よくわかるし、彼女の気持ちは痛いほどにわかる。

ただ、親になったいま、”いじめられていて、きつかった時代を共有できなかった”、

それは親としてはとても悲しいことだと思うよ、と彼女に伝えた。

子どもたちはみんな言う、「親を失望させたくなかった」と。

親になってわかる、「いじめられたことくらいでは失望しない」。

アメリカのパルにもうまくいったことを話したら、彼女のメールにあった。

”Learn from yesterday, live for today, hope for tomorrow. ”

(過去に学び、いまを生き、明日に希望を持つ)

すごく素敵な格言だと思ったら、アインシュタインの有名な格言だったらしい。

私の今回の行動がすべて正しかったかどうかはわからないし、

”わが子”のことで、過剰反応もあったかもしれない。

いや、わが子のことで過剰反応しない親なんていないって!とも思うけれど。

担任、加害児、その親といろんな価値観の人がいて、

それぞれの思いで動いているので、

「黄金則はこれだ!!」というものはないと思う。

娘の去年の学級担任なら、電話しても全く動かなかったと聞いたので、

先生によって、こんなに対応が違うんだ!と私も驚いた。

「お母さんはあなたの一番の味方で理解者よ。」というメッセージだけは

伝え続けていこうと思う。

「あなたがいじめられて、そのことで相手に対して怒ることはあっても

あなたに失望することは絶対にないから。」と今回のことで付け加えた。

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