ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

三者三様

バージニア州のパルから手紙がきた。
「こどもの性格が親の私たちと全く違う」ということについて
書かれていた。
間違いなく私と夫の子で、私たちの価値観で育てて、
なんでこうも性格が違うんだろう…と。
性格は環境が大きいっていうけれど、メイのこどもたちはどう?と。

我が家のこどもたち、3人いるけれど、それぞれに違う。
最近、学校ではトラブルの匂いしかせず、
「今日、学校で…」と太郎が語りだすと、ついため息をつきそうになる。
太郎は穏やかでおとなしく…やんちゃなキャラではない。
低学年の間は上級生や同級生にちょっかいをかけられ、泣かされた。
「暴力はあかんから、やり返さなかった」という太郎に
最初は「えらい!」と言っていた私もやられるのが続くと、
「ちょっと、そろそろ椅子でも投げてキレてきなさい!」と言っては
花子に「そういうアドバイスはあかんやろ!」とよく注意された。
なんでやられっぱなしなの?
そろそろ一度キレてこい~!!とよく吠えていた、私が。

そんな太郎、先日、クラスのトラブルに巻き込まれた。
太郎は無理やり担がれている子を下ろそうとしていたらしい。
無理矢理に担いでいたことがクラスで問題になったとき、
だれだれがやっていたか、という話になり、自主的に挙手するようにと
先生が促したところ、
「太郎もやっただろ!!」と数人のやんちゃな児童に言われたらしい。
「僕はやってない!」と太郎は言ったものの
声に押されて別室で説教メンバーに入れられたらしい。
先生には「一応、太郎君も来て」と言われたらしく、
またその呼び出し児童は保護者に通告の上、臨時家庭訪問すると
先生が言っていたと太郎が帰宅して言った。

無理やり担がれていた男子児童を下ろそうと足を引っ張ったけれど、
僕一人の力では全く意味なかった、という話を聞いたけれど、
それはいじめ加担になって家庭訪問?
それとも親の私は見えてないだけで、学校では太郎もヤンチャなのか?
誰しも自分に都合のいいように話をするからなぁと気になって、
同じクラスの仲良しのママさん数人に
今日の別室説教の件を知っている?と聞いた。

彼女たちが息子から「聞いた話では…」と教えてくれた。
「太郎君は僕はそういう意図でやったのではない、と先生に何度も言ったけれど
とりあえずこっちに来て、と別室で説教メンバーに入れられたらしい。
太郎君、すごい悲しい顔になってたって。」とか
「僕は違う!って、何度も言っていたらしいよ。
あの太郎くんがいじめをするハズがないって、うちの息子は言ってる。」と。

「うちの子に限って…」と全幅の信頼ができず
親の私が知らない学校での太郎の二面性がでてきたらどうしようかとドキドキしたけれど、
太郎は学校でも太郎だった。
おとなしくて情けない、やり返さなくて情けない、と思っていたけれど
太郎のそういう言動は同級生やその保護者を含めて、
きちんと評価されていたんだなぁと。
これがうちの夫だと、「あの山中くんなら、倍返しはしただろうな…」と
言われていたらしいけれど、それに比べて太郎は
「やってないと思う」
「あの太郎くんがそんなことするはずがない」と
言ってもらえているわけで。
「太郎のいままでの行いをみんな見ているんだよ」と
私も太郎にうれしくなって言ったところ、
「母さんの言う通り、毎回、キレて椅子投げてたらこういう評価にはなってないよ」と
花子にいわれてしまった…おっしゃる通りです。

ただ、一応、太郎の性格を分かった上で、「椅子投げてきなさい!」なわけで、
勝ち気で攻撃的な末っ子次郎には私も一度も
「椅子投げてきなさい!」と言ったことはない。
寧ろ、「手を出してないんでしょうね?暴力はあかんで!
抑えなさいよ!」と、常に抑えるように指示…というより懇願。
頼むから眠れる獅子は眠らせたままにしておいて~と思っている。
そして花子には、
「そろそろ隣の席の人の名前、覚えて帰ってきて」と言っている。
三者三様。

 

にほんブログ村 その他生活ブログ 手紙・はがきへ
にほんブログ村