久しぶりに読んだサスペンス小説。
『シスター』ロザムンド・ラプトン著。
サスペンス小説とミステリー小説の違いがよくわからないけれど。
基本的に翻訳本は翻訳者の日本語に唸らされることが多く、
内容より文章が気になるので敬遠気味。
ただ、「いまは何を読んでいる?」と海外のパルたちがよく聞くので、
「最近読んだ本は…」と言うためにたまに翻訳本。
行方不明になったという妹を探しに故郷のロンドンに姉が帰り、
妹を捜索するところから始まるストーリー。
序盤は翻訳独特のなんだか読みにくい日本語に読破できないかもしれないと
思ったけれど、
ストーリーが進むにつれて、どんどん気になる登場人物たち。
誰も彼も怪しくて、伏線がたっぷりある。
「最後はまさかの結末!」「驚きのどんでん返し」とレビューで読み、
どんでん返しを期待して読んだ。
450ページ以上あって、350ページを過ぎても犯人がわからない。
えぇ~?!これは…と期待に胸を膨らませて読み、
犯人を知り、期待が縮んだ。
いやぁ~、私なら”実は架空の人物でした”と最後に言われたあの人を
犯人にしたけれどなぁ~と思ったり。
読み終わって、呆然。
あんなに伏線があっただけに、散らかされた部屋に1人取り残された気分。
いまは推理小説好きの夫が読んでいるので、
夫からの感想も楽しみ。
推理小説もミステリー小説も好きではない私には
なんだかとても物足りなかった。