お金持ちとは、人それぞれに定義があるのだろうけれど、
私は”お金持ち”と聞くと、以前、聞いたおじさんの話を思い出す。
そのおじさんは、30年以上、勤め退職されたのだけれど、
”奥さんが大変な資産家”ということだった。
でも、いつも愛妻弁当持参で、高級車に乗ることもなく、
服も派手でもなく、控え目な普通のどこにでもいるおじさんだったとか。
ただ、そのおじさん、退職した翌日に机の中が私物で溢れていたらしい。
それを数人で片づけていて気付いた。
出てくる、出てくる、30年分の給料袋。
現金手渡しの時代に、30年分の給料袋、その金額1000万は超える。
それをおじさんは、鍵のかかっていない会社の机に、
定年退職したのに、そのまま放置。
会社の人が焦っておじさんに電話をすると、
「忘れとった」と。・・・30年分?!
はぁ~、金持ちは違う!と思わされた話。
30年間、給料を一度も持ち帰らなかったのに
奥さん、何も言わなかったのか?!と気になって仕方ないけれど、
きっとそれも”資産家の奥さん”には小金すぎて気にならなかったのだろう。
海外旅行に行ったり、ブランドものを買ったり、
高級車を買ったり、
本当の金持ちはそんなことしないのね~と思わされた、
という話を信用金庫のおじさんにしたところ、
1億貯めていたおばあさんの話を聞いた。
超高級住宅地に住んでいるのかと思えば、
いまにも倒れそうなあばら家に住んでいた、と。
それでも0が多すぎて、何度も何度も数え直すほどらしい。
ほぉ~…。
近所で泥棒がでたとかで、私が心配をしていると夫に
「いかにも小さい家は狙わないから。」と言われたけれど、
本当の金持ちはあばら家らしい。
泥棒さん、我が家は正真正銘のあばら家ですから。
ちなみに、我が家で一番高いものはピアノ。
たまに鍵を忘れると「盗られているものは???」と夫に聞かれる。
ピアノがあれば大丈夫、と答えてます。