ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

潜水中


ここ3日ほど大忙しの日々だった。
実は、初めて”意見書”なるものを書いて提出することになりまして…
「周囲は関心がないのでは?」と友人、知人、家族が言う中、
私は我慢できない!!と意見書を書くことにした。
団体を通じての意見書提出のほうがいいと市役所に言われたものの
団体に断られたり、濁されたりとしたため
締め切りも迫っていたので(3日後!)、一人でしてやる!!と。
夫も傍観を決め込む中、「やってやろうやないか!!」の心意気だけ。
でも、私のこの意見に賛同できる人には署名してもらいたいんです…と
あちこちを回っていた。

当初の予定は友人知人作戦で、10人署名が集まればいいかな?と
15人枠の署名簿を作成。
友人知人では足りないので、
「興味ない」
「関心がない」と門前払いされることも覚悟で飛び込みで回り…
車がないのに「来客中」と言われたりしたこともあれば
居留守もあった。
いや、心が折れるわ~と何度も思った。

その一方で、「年寄りだから諦めていたけれど、若い人が動いてくれるなら
賛成するに決まってる!」
「ほかに協力できることはないの?」
「動いてくれる人がいてありがたい!」
「がんばりや!!」と言われて、泣きそうになったりもした。

もちろん、「どこにも問題点はなく、そんなことは無駄だ」と
いうご指摘もいただきましたとも!
やっつけ仕事でも、最低限でも、問題なければ通す、と
「あぁ、〇〇だから」と他の人に言われていたけれど納得。
(ご想像にお任せする伏字)

「知り合いを紹介してあげる!」と何人かからは芋づる方式で
紹介してもらえた。
その紹介が面白かった。名前は忘れても紹介文は忘れない。
「正義感が強く曲がったことの嫌いな親父さん。
ただし、奥さんはいまひとつだから、奥さんが出たら諦めて」
→噂に違わない奥さんに対応されて、親父さんまでたどり着けず
「きちんと話を聞いてくれる奥さん」
→その通り!な人だった、
「顔が広いから、気に入られたら芋づる方式でいける」
→数人、ご紹介いただきました!!

私の集めている署名の効果、私が言うまでもないけれど、
池に投げる小石ですよ。
さざ波すら立たないかもしれない。
でも、小石すら投げなかったら、何事もなく終わっていく。
池は平和なんですよ~と水面下の出来事に気づかれることもない、
私の心の中にわだかまりが残るのみ。
今回の一件で、また各種条例に詳しくなった。
今までに全く興味のなかった分野だったけれど。

そして、署名集め2日間、3日目には持参…ということで、集計した。
当初の希望は15筆。
なんせ一人で回る方式ですから…関心がないだろうところに。
そして2日間という短期間…。
誰も私が集める署名の数を期待していなかった、私自身も。
持参する署名、90筆!
一人で!2日間で!
私、営業が得意かもしれない…飛び込みでもいけるわ!と
自信ができた。
ノルマも3日あれば達成できるかも?
ただし、月の半分は折れた心の修復期間としますが…。

結果は諦めの境地ではあるけれど、私ができることはやった!と
いう自負はある。
「あそこの人は怖い」と恐れられていたおじさんが、
真摯に耳を傾けてくれて、応援の言葉をかけてくれたり、
夫婦で違う意見の中、「私は署名するで!」とご主人の前で
さっさと奥さんが署名してくれたり、
「頑張ってはるなぁ…きれいに署名させてもらうで!」と偏屈と
言われているおじいさんがものすごく丁寧に署名してくれたり…
他人の評価はあてにならないなぁと思うことも多々あった。
意見書の提出を終えたので、水面下に潜んで折れた心の修復期間としたい。