ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

『赤ちゃんはトップレディがお好き』

『赤ちゃんはトップレディがお好き』

 

仕事一筋で共同経営者目前のキャリアウーマンの元に
従妹の遺児がやってくる。
今までと同じように仕事はできず、担当していた仕事は男性に奪われ、
バーモントの田舎で一旗揚げる話。

1987年、ほぼ40年前の話なのに、古いところは登場人物たちの
服装と髪型だけ。
キャリアウーマンが子どもと仕事の二者択一を選ばされる。
男性はどちらも得ることができるけれど、女性が選ばされ
そしてキャリアを捨てて去っていく。
いまリバイバル作品を作っても、なんの古さもなく、
なんの改善策もなく…このままのストーリーで十分通用する、
40年前の映画なのに。
というところが、一番、ショックを受けるところだと思う。
呆然としながら観た。

40年前の女性たちはこの映画をどのような気持ちで観たのだろうか。
キャリアを捨て去った、追い出された会社から、
再オファーがあって、一旗揚げた女性というハッピーエンドストーリー
だったのだろうか。
約40年後の私は、なーんも変わってない…と憂鬱な気持ちで観たけれど。

疲れる本が続いたので、気軽に楽しめる映画を!と思ったのに
ズドーンと気が滅入った。
40年…進化なしを目にしてしまった。