ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

『またあなたとブッククラブで』

    『また、あなたとブッククラブで』

観たかった映画。
40年間、毎月のブッククラブ(1冊の本を読み、感想を言い合う)を
続けている女性4人の友情物語。
選んだ本が『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』

ママポルノと一時期呼ばれたりもしていた
SMの世界だという物語。
私は読んでいないけれど、普段は読書をしないパルが読み
それぞれに感想を教えてくれたのだけれど、
その感想だけで十二分に楽しかった。
カナダのパルが「久しぶりに読破した本だった…」と恥じらいながら
少女のように語ったり、
ロンドンのパルが「SMのSはああいうのではない」と語りだして
通だったの?これ、なんのレクチャー?と絶句したり、
オランダのパルが「誰にも言わないでよ!」と読んだことを
すごい打ち明け話のように語ったり…
どんな秘密を打ち明けるのかと思ったら
『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』を読んだ、っていうだけ?
あんた、いくつやねん!(私と同じ年)と突っ込んだり。

60代以上の4人の女性たちが『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』を
読みながら人生の冒険を始める。
高齢者版の『セックス・アンド・ザ・シティ』か?
と思いながら最初は観てしまったけれど
見終わった感想は「羨ましい!」の一言に尽きる。

40年続く友情の難しさを知っている年齢には
40年続けているブッククラブなんて、素敵以外のなにものでもない。

日本ではあまりメジャーではないブッククラブ、
海外ではとても人気で、読書が趣味だと言うと、
「ブッククラブには入ってる?」と聞かれる。
パルの中には4つのブッククラブに入っている、という人も。
それは強制的に読まないといけない本が4冊。
義務的に興味のない本も読まないといけないけれど、
中には発見がある、それがブッククラブ。
でも、感想を言い合うって、自分の価値観出てしまうし…と
ブッククラブには及び腰になってしまうけれど
映画の中ではそれぞれが楽しそうだった。