ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

”Evidence of The Affair"

”人情を感じる一冊”と誰かが紹介していた気がする。
ハートウォーミングな話、大好きです!
さすが作り話の世界!と思わせるようなものよりも
ありがちな人情味あふれるストーリー希望…と思って読み始めた。

いや、タイトルから、これをどうやったら心温まる物語に
していくのだろうかと訝ってはいた。
”Evidence of The Affair" (不倫の証拠)

あらすじは、一通の手紙が男性のもとへくるところから始まる。
「私の名前はキャリーです。あなたの奥さんからうちの夫が
性的な関係もあるだろうと示唆されたラブレターを
受け取っているのを見つけてしまったのです。
あなたの結婚生活もあなたのことも知らない私からの
悪い知らせにさぞ驚かれたことと思います。」
というような丁寧な文面。

こんな気遣いにあふれたお手紙、素敵~。
私もいつの日かに備えて、文面をメモしなければ!と
ノートにメモろうとして気づく。
こんな手紙、書く日って…どんな日?

本は100ページ未満で、手紙形式で進む。
不倫された妻が、不倫相手の夫に手紙を出し、
不倫中のラブラブな手紙も発見し、それをまた慰めあい…
これ、いつどこで心温まる物語に展開していくのだろうかと
思っている間に終わる。

不倫されて自信喪失していた女性が自信を取り戻し…
というところがハートウォーミングなのか???
結末を読んだ感想、「怖っ!!」でしたけれど。
なにが怖いって、Amazonでもgoodreadsでも結構な高評価だったこと。
この結末もいいってこと???と呆然。
33冊目、たった87ページ。
さくっと読める。ハートウォーミングではない。
「えぇ?!」という結末の恐怖におののくには十分。
いや、これ、私の読みたかった本と違うわ~と私は思ってしまったけれど。

もしかして、私が知らない間にheartwarmingの意味が
変わっているのかしら?と辞書で調べちゃった。
heartwarming:心温まる
だったので、ほっとした。当たり前か。