朝起きたら結婚指輪をしていた左手薬指が紫色になっていて、
微動だにしないまま指がどんどんまずい色になっていき、
あえなく夫にニッパーで切られて数か月。
金属アレルギーだったのか、主婦湿疹になった指もやっと治り、
季節も涼しくなってきたので、
結婚指輪を購入したお店へ修理を依頼しに訪問。
過去にも何度か郵送にて修理を依頼したことがある。
「メレダイヤが外れた!」とか
「サイズアップしてくださいー」とか…。
今回は実家へ行くついでに寄ったものの
道が変わってしまっていて、全くわからない。
土地勘のなさでは、故郷とは名ばかりで夫と同じレベル。
一方通行なので道を通り過ぎて、ぐるーっと回って…を
数回繰り返してたどり着いた。
営業のお兄さん、お姉さんたちは行くたびに毎回一新されていて
誰一人知っている人はいませんが、
職人のおじさんだけは10年前から変わらない。
「朝起きたら指がむくんでいて、外れなくて
指の色もすごかったのでカットしました」と私が話すと、
これはどこでカットを?と職人さん。
はい?うちの夫にしてもらいましたが…
「ご主人、うまいなぁ~!
良いところを切っている。ベストポジション!」と。
石のところでも刻印のところでもなく、
またカーブでもない、修理しやすいところだったとか。
消防署で切ってもらった指輪が持ち込まれることもよくあるようで、
なんでここを切るかな?というど真ん中が切られていたり、
石が無残になっていたり、と大変らしい。
その点、うちの夫はベストな位置でカットしたらしい。
「修理に出すなら、ここが一番修復しやすいと思ったんです」と
うちの夫も満更でもなさそう。
「こんなによく切れる工具が家に?」
と職人さんはなおも道具にまで質問し、
「職業柄、工具だけは家に各種あって…」と
なんだかガッチリ握手しそうな勢いだった。
私の結婚指輪、今回は有償だったけれど、
修理されて10日後くらいに戻ってくるらしい。
私のカルテ、3,4枚の紙が貼られてあって、
ほぼ「サイズアップ依頼」でした。。。
最初はどれだけ細かったのか…
もう一番下を見る勇気はない。