昨日の夜、家族で車に乗っているとき、
横断歩道横に白い服を着てぼーっと立っている男性がいた。
花子が「お母さん、あの人見える?」と聞き、
私も気づいたけれど、つい「ひゃあ!!」と声が出た、
そんな男性だった。
「足があるし、見える!」と私が言い、幽霊ではない、
ということになった。
日本の幽霊は”足がない”がトレードマークだけれど、
それでは海外の幽霊は?と香港のパルに聞いてみた。
「香港の幽霊も足がない」と。
ロンドンのパルにイギリスは?と聞くと、
「シースルーね!」と。
みんな幽霊かどうかの判定は似たり寄ったり。
私は幽霊を見たことがないないけれど、
こどもたちは小さい頃、よく私には見えない人について
話していた。
特に頻出は花子が生後6ヶ月のときに亡くなった私の祖父で
祖父はいつもお気に入りの毛糸の帽子で登場するらしい。
こどもたちが誰も話していない祖父の好きなものやお気に入りの
道具について語り出すと、
「…どこからその情報を???」と私も私の両親も何度か絶句した。
まぁ、こどもですから…と思っていたら、
夫の叔母が怖い話を持っていた。
叔母さんがお葬式の帰りに峠道を走っていたら、
白い着物を着た若いお嬢さんが道路の端を歩いていたらしい。
車もあまり通らず、街灯もない真っ暗の道路。
おばさんは車を停め、「お嬢さん、どこまで行くの?乗せていこうか?」と
声をかけたものの、お嬢さんは「結構です」と断ったらしい。
・・・それって、あそこの道?
あの峠道?とみんなで確認するほど有名な”出る”道。
20時以降は私は迂回するほど真っ暗すぎて怖い。
おばちゃん、出会ってるし!
しかも、声かけてるし!
車、乗せてって言われたら、どうする気だったんや~!?と
みんなでぞぞぞ~っとしたものの、
当の叔母さんは「きれいな着物を着た若いお嬢さんでね~」と
全く怖そうにない。
見えなくてよかった、出会わないことに乾杯!