ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

お葬式

祖父のお葬式も無事に終わった。
祖母の死から1年も絶たずに祖父が亡くなり、
親戚たちが「おばあさんが呼んだんだね」とか
「おじいさんもさみしくなったんだろうね」と言っていた。
いやいや、そういう仲良し夫婦ではなかったから!と心の中で
つい突っ込んでしまった。
祖母の死は祖父に自分の年齢を感じさせる出来事だったのかもしれない、
とは思う。

お通夜で祖父の好きだった高橋真梨子のアルバムを持参したところ
葬儀社の人に一曲リピートはできないけれど、アルバムすべてなら
かけることができますといわれ、
選びに選んだ一枚。
お通夜開始5分前、まさかの桃色吐息が流れた。

お葬式は祖父の好きだったビートルズ…と思っていたら
ジョン・レノンのアルバムもあったので、ジョン・レノン

 

決定盤 ジョン・レノン~ワーキング・クラス・ヒーロー~

決定盤 ジョン・レノン~ワーキング・クラス・ヒーロー~

 

 


棺に花を入れるとき、流れた曲はイマジンだった。
「今度はタイミングよかったね!」と親戚たちから言われた。

1年以内に祖母のお葬式を同じ系列の葬儀社でしたので、
スケジュールも段取りも完璧!のハズなのに、
「お孫さんたちでお手紙でも書いてあげてください」と折り鳩を
渡される。
・・・これなに???と混乱していると、
「お葬式は地域性があるからね~」と他県からきた親戚に言われる。
いやいや、一年以内に同じ葬儀社の別支店でした祖母のお葬式のときには
なかったですけれど?と、つい葬儀社の人に確認すると、
「3か月前に導入しました!愛知県の業者が営業にきて…」と
教えてくれた。
和紙のような紙にメッセージを書き、鳩を折る。
「紙は形状記憶になっているので、簡単に元のように折れます」と
いわれたのに、あれ?鳩にならない!あれ?と悪戦苦闘した。

祖父母の家で祖父母の遺影が並んだ。
二人とも20年前の写真で、見ていると私まで20年前の小学生の気分になり、
遺影の前に座るたびに次々と後悔と涙が押し寄せてきた。
こどもたちと祖父の家を片づけたり掃除をし、
ちょっと休憩…と思うと、つい「おじいちゃん、コーヒーはいる?」と
聞きそうになる。
帰る時も「また来るわー!!」といつものように大声で言って帰ってきた。

祖母のお葬式の後はこどもたちに「お母さんは棺に何を入れてほしい?」と
聞かれたけれど、祖父のお葬式の後は「どんな曲を流す?」と
お通夜やお葬式で流す曲のリクエストを聞かれた。
「こどもたちのピアノ生演奏!発表会で弾いた曲メドレー!」と
リクエストしたら、「…去年の曲、すでに弾けない」と三人とも青くなっていた。
私のお葬式はモーツアルトにベートーベンにハイドンソナタ
素敵だわ~と想像したら、
花子に「ピアノ弾かないといけないのなら弔問客来ても
放置でピアノ練習することになるよ。」と言われた。
望むところです!
弔問客も花もいらない、こどもたちのピアノ演奏に見送られるって
素敵なお葬式だわ。

www.youtube.com祖父の家にいる間中、かけていた高橋真梨子
カセットやMDに祖父のベスト高橋真梨子アルバムをよく祖父は作っていた。
いつも入っていたのは五番街のマリー、ジョニーへの伝言だった。
いま、花子たちが五番街のマリーを歌っている。

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