ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

手紙を書くペンの色


カナダの文房具好きで万年筆のインク沼にはまって…
というよりもどっぷり沈んでいるパルからくる手紙は
いつも日本の万年筆インク。
しかもパイロットなんていう大手メーカーではなく
”ご当地インク”だったり、限定インクだったり…
さすが!!とうならせるものばかりで、いつも楽しみ。

そんな彼女は前回、赤ワインのようなコスモスのような濃いピンクか
赤か…というインクの色だった。
”Hi May"から始まる赤い手紙…。
「ちょっと~」と思ってしまったのはその色が目に優しくなかったから。
私も老眼?視力下がった?読みにくいわ!と思ってしまったけれど、
カナダのパルは「ヨーロッパのパルからこのインクはダメ」と
いわれたらしい。

日本だけかと思っていたけれど、
「赤い字で名前を書いてはいけないって、教わらなかったの?」と
カナダのパルは怒られたらしく、
各国のパルたちに聞いているの!
日本はこのインク、あり?なし?
赤色で名前を書いてはダメなの?その理由も知ってる?と。
カナダのパルが各国のパルたちに聞き取り調査したところでは、
ヨーロッパやカナダでも赤い文字で名前を書くのはダメ、手紙もダメ、
と教わっている人が多かったけれど、理由は不明なのよ、と。

日本でも赤い文字で名前を書くのは好まれないし、
私もダメだと日本人には思っている。
日本の場合、理由は赤い文字はお墓を連想するから?と
私自身は思っていた。
墓苑でたまに見かける赤い字で書かれたお墓。
まだ生きている人がお墓を用意した場合に赤い字で書く朱入れ。
あそこから赤い字は縁起が悪いってなったんだろうなぁ、と。

そんな話をカナダのパルにしたら、
「日本はそんな文化があったのね!
こうやって、いろんな国の文化や風習を学べるから
海外文通は楽しいのよね!」とカナダのパルが書いていた。

彼女は本当にどんなインクの色も好き嫌いなく買っているようで
(インク沼にどっぷり浸かってる)
毎回、いろんな色で手紙が書かれているけれど、
「メイのお気に入りの色とかこの色はやめてっていう色はある?」と
ついでに聞いてくれた。
よくぞ聞いてくれた!
ピンクはやめて、見えにくい。
赤色も縁起が悪いとは思わないけれど、読みにくい。
緑は…まぁ、いいわ。
黒は日本人だからか、すっごいうるさくて真っ黒がいい。
ちょっとでも灰色だと薄墨を想像して、私には赤色より気が滅入る。
薄墨っていうのは、不幸があったときに日本人が書くペンの色で、
涙で黒色が薄くなってますっていう色なのよ、と文化も紹介。
"I'm not picky."(こだわりが強い人ってわけではないのよ)と
一言添えて…。

夫にも「それだけこだわって、こだわりが強くないの?」と
呆れられたけれど、
目に優しい、読みやすいインクがいいのよ!!
「黒で!常に私宛は黒インクでお願い!」と言うのも味気ないし、
海外のパルたちのブルーインクは日本のペンの青色とはまた違う青色で
目に優しく、穏やかな青色。
というようなことを前に絶賛したら、青色インクをあちこちのパルたちが
送ってくれたんだけれど、書きにくいボールペンで…
海外のペンはインクの色はいいけれど、書きにくい!!
これ、重要。すっかり忘れていた。

無茶苦茶、インクの色にうるさい人じゃないの…と
カナダのパルも呆れたかもしれないと思ったら、
今回の手紙は茶色だった。
「四季を感じる色でしょ?」と。秋らしい色を選んだらしい。
一年中、パイロットの朝顔色を愛用の私、
カナダ人に四季を教えられた。。。

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