ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

人生の岐路


私の父が語る”高級料亭の天ぷら”がある。
結婚前に、母を連れて行っておごったという天ぷら。
母の天ぷらがおいしくないと言ったら、
「おいしいてんぷらを食べたことがない」と言うから
母の妹まで連れて食べさせた!高かった天ぷら!
そして、あまり腕が上がらない料理…という話。
この話をなにかあると父がするので、
「その天ぷらの元はもうとってるわ!」と
父はみんなに言われている。

私にとっての”天ぷら”は”ソフトクリーム”。
高校時代、世界史が得意だと当時、彼だった夫に自慢したら
順位と偏差値を笑われた。
校内の上位10%に入っていたけれど、
上位3%でないと、得意とはいえない…と。
くそぉ~!!とまじめに勉強し、上位3%に入った。
そうすると、「それなら、ご褒美をあげよう」と。
ご褒美!?
ホテルランチ?(←ホテルランチに憧れるお年頃だった…)
ネックレス?時計?鞄?と、各種、わくわくした。
結局、なにがご褒美だったか?
ソフトクリーム…270円くらいの。。。

ソフトクリーム?!あんなに世界史やったのに?!
世界史に命かけているの?
世界史のあの先生(白髪の男性教諭)が好きになったのか?と
友人たちにも馬鹿にされ、
世界史の先生が出すα波(睡眠誘発)に耐えながら授業を受け、
家でも世界史がすべてかのように世界史やったのに~と
白目むきそうになった。
(あんなにやったのに3位以内に入れないって…
世界史どれだけやっている人たちがいるの?!と呆然としたり)
その世界史、すでに得意だったけれど、より得意になり、
センター試験において、とーっても助けられた。
やっててよかった世界史!

これで気づけばよかったのに、
その後も当時彼だった夫に
「おいしいところにランチに連れて行ってあげる」と
言われた時も、
ついにホテルランチきた?!と、ワンピース着てるんるんでいったら
連れていかれたのは、さびれたドライブイン…。
おばちゃんがラーメンに指突っ込んで持ってきた衝撃ったらなかった。
周囲は長距離トラック運転手ばかりで、
ワンピースの私、すごい浮いてました。
「よく別れなかったね」と、友人や知人に何度も言われたけれど
その発想はなかった!
「飾らない人なのね!」と思ってしまった…と話すと、
「あぁ…」といままで言われてきた。
「あぁ…」の後は何?と思っていたら、
先日、ついに花子に言われた。
「あぁ…そこで間違えたのか!」と。
あぁ!あそこが人生の岐路だったのか。
間違えてすいません~と、とりあえず、花子に謝っておいた。