今年も近づいてきたピアノ発表会。
計画を立てるとか段取りをすることは結構得意なハズの私なのに
ことピアノ発表会に関しては、毎回、最後の最後までドタバタして
「こどもたちが演奏しているときはトイレに籠りたい」と
半分本気で毎年思う。
我が家のこどもたちの先生はリストが十八番な打鍵の強い
超絶技巧系の曲が得意な先生。
けれど、いままで生徒たちはショパンやモーツアルトなどの
ロマン派を好む人が多くて意外だった、と過去形。
花子より後は、「どこを見てもベートーベン…」と
先生が嘆き始めるほどベートーベン。
花子がモーツアルトを弾こうとも
「拭いきれないベートーベン臭」と言われる始末。
ベートーベン、臭ってます?
どこから?全身?
そして、太郎も今回はベートーベンで、
ほかにもベートーベンを弾く子がいて…
今年は違うけれど、「多分、花子ちゃんのベートーベンを聞いて
あの曲を次は弾く!と言い出すベートーベン一派が数人…」と
先生は次の発表会がベートーベンに染まるのを危惧するほど。
完成度は高いほうから花子、太郎、次郎の順で、次郎にとーっても
危機感を感じるのに、当の本人は全く危機感を感じず練習も
あまり量が変化せず。
普段、甘やかされている末っ子、扱いにくくて仕方がない。
ベートーベンといえば、エリーゼのためにしか知らなかった私も
こどもたちのおかげで、いろんな曲を知るようになった。
来年の発表会、「絶対にショパンの幻想即興曲」と先生にいわれた花子。
モーツアルトを弾いてベートーベン臭がする花子がショパン…
「ベートーベン作曲かのようなショパンを弾くわ」と
花子が決意表明をしていた。
なにか違うような…。