Z会の国語は教科書準拠では全くない。
物語より評論文のようなものや
自然科学分野についての本からの出題が多いなぁと
花子のZ会の問題を見ていると思う。
ただの個人の感想で、実際にはきっちりバランスよく
配分されているかもしれませんが。
しかし、結果として私は「この文章の続きが読みたい!」と
なかなか思うような文章には巡り合えないなぁと
Z会の国語を読んで思っていたけれど、
花子にはそうではなかったようで、
「この本の続きが読みたい!」と何度か言われた。
例えば、『この世でいちばん大事な「カネ」の話』
- 作者: 西原 理恵子
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/06/23
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Z会、こんな本まで教材として入れてくるとは…
一枚も二枚も上手だなぁ・・・と感心してしまった。
私だったら、きっと、絶対、教材に選ばなかった作者だわ。
そして、先日、花子が「これの続きを読みたい」と言ったのは
村山由佳。『約束』Z会の国語で教材としてでてきた。
あぁ、昔、何冊か読んだわ~、村山由佳。
私が気になったのは俵万智の『かすみ草のおねえさん』。
Z会の中1、3月号では「気持ちの旬」が教材として登場。
俵万智、もっと優等生な人だと思っていたけれど…
意外にしっかりした人だったのね~と思って、
続きを読みたくなった。
「私、卒論は俵万智にしようかと思う」と言った同じゼミの友人がいた。
俵万智=優等生、男性受け、というイメージだったので、
イメージがあまりにも違う彼女が俵万智を卒論で選択したことに
びっくりした。
歌人はいろいろいるのに、あえて俵万智なのね、と驚いたものだった。
「メイのお気に入りの歌人は?」と聞かれ、
「林あまり!!」と答えた。
その後、数人が林あまりの歌集を読み、その過激さに
ノックアウトされたらしい。
「ついていけない…」と。
なんだか痛々しいほどの過激さというところに私は惹かれたけれどなぁ。
私が国語の教材に使うなら…
遠藤周作の『沈黙』とか
坂口安吾の『堕落論』とか
中原中也の『汚れちまった悲しみに』
森鴎外なら『舞姫』ではなく『雁』…と考えていたら
結構楽しかった。
国語の教材を選んでいる人たち、いいなぁ~とうらやましくなった。