ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

保護者への手紙 in USA


アメリカで小学校の先生をしているパルから、
日本人の児童の親宛に手紙を出したいのだけれど、
日本語にうまく訳せないから手伝ってくれない?と
メールが来た。
いつものように「いいよ~」と安請け合い。

どうやら、日本に一時帰国した児童が
先生へお土産を渡したらしい。
そのお礼のメッセージ…だったけれど、
日本人の私からは「へぇ~、アメリカでは保護者への手紙は
そう書くのか!」という発見がいくつかあって
とても興味深かった。

例えば、最初。

Dear Mrs. & Mr. Cowell

という一文で始まる。
Cowellは仮名です。Simon Cowellから拝借。

「親愛なるコーウェル夫妻」と訳すのが正しい…とは思いつつ、
日本人の保護者…ということなので
日本人の保護者が違和感がないように私がよく受け取る学校からの
プリントを思い出し、児童名(ユリ)を入れて
「コーウェル ユリ保護者様」と訳した。

日本では、その後、学校の先生たちがよく書く常套句としては
「いつも学校へのご支援ありがとうございます」とあったり、
保護者からだと「いつもお世話になっております」という
形式的な…形骸化しているような…それでいて外すとダメだという
一文がアメリカのパルのメッセージには一言も入ってなかった。
私もあの「いつもお世話になっております」っていう一言、
いらないんじゃない?と常々思っているけれど、
「それくらいは書いてよ~」と元教員ママたちに言われるので
書いているけれど、毎回の常套句ならゴム判でも作ろうかしら、と
何度か本気で考えて話し、
本気で元教員ママに呆れられたことがある…。

アメリカのパルのメッセージはお土産のお礼や
児童の成長を感じるエピソード、
そして、夏休みを楽しんで!(Have a great summer!)と。

最後はSincerely,で終わっていた。
Sicerely…敬具、と訳すと、保護者と先生の間のメッセージでは
おかしいし、
小学校の先生たちはいつもこういうとき終わりに
なんて書いていたっけ…と考えたけれど
そういう言葉は書いてなかったような…と省略。

そして、すごく意外だったのが、
アメリカのパル、最後に"Mrs. Brown"と書いていた。
(Brownは仮名。花子の英語の教科書のMike Brownより拝借)
…自分で敬称、つけちゃうんだ!!という衝撃。
日本では自分には敬称はつけないので、そこは「ブラウン」のみで、
アメリカのパルに伝えた。
お互いに発見があって、面白かった。

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