ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

インフルエンサー

昨日、読んだネットの記事にまあまあな衝撃を受けた。
いや、知っていたけれど…と言うべきか。
男女の大学進学率が未だに違うという事実。

dual.nikkei.com 2013年で!
1960年で、ではなくて。

その原因には社会学でいうところの”自己選抜”なるものが
行われているという。
”自己選抜”、初めてみたけれど、なんとなくわかる。
「どうせ私には…」と自分であきらめてしまうことだろう。
その遠因といえるほど遠くないものとして、娘たちには
親からの期待値が低いのではないか、というようなことが書かれていた。
「娘を持つ親は今一度の内省を。」と。

我が家は娘、息子、息子だけれど、娘への期待値は限りなく高い!
第一子は娘!
私と違い理数系なので、私と全く違う分野を進んでいくだろうと
安易に予想できるし、娘を通して新しい分野の話を聞くことは
いつも新鮮な驚きにあふれている。
数日前は、「タイのサルは観光客の髪の毛を抜いて
フロス替わりにして歯をきれいにしているんだって。」と
中1の娘から教えてもらった。
どこの情報?どんなアンテナ?とびっくり。
「私の情報は常に本!たまに中学校の先生。」という話だった。
どうやら、タイに生息するカニクイザルの話のもよう。(ネット調べ)

それでも、娘を持つほかのママ友たちの期待値の低さには
残念な気持ちになることも多い。
息子には塾にいかせるけれど、娘には塾に行かせないとか
娘には高学歴を期待しないとか…
「…いつの時代?」と思ってしまったり、
「土地柄?」と思ったりしていたけれど、
45都道府県で、どこも例外なく同じだったという記事に
暗澹たる気持ちになった。

この記事からこどもの虫歯率の記事も誘われて読んだ。
東北大学大学院歯学研究科の相田潤准教授。歯科公衆衛生学の専門家で、
子どもの虫歯の有無に親の学歴が影響していることを明らかにした
という内容。

特に高学歴な両親、高学歴な父親と低い母親、高学歴な母親と低い父親、
どちらも学歴が低い両親。
結果は予想を裏切らず、高学歴な両親のこどもが一番虫歯率は低く、
学歴が低い両親のこどもは虫歯率が高い。
これは所得の高低や生活に余裕があるかどうかも関係しているらしい。

私の住んでいる地域は高学歴な親がそれほどいるわけではないけれど
虫歯率が低く治療した率が市内でもとても高い小学校区だ、と
校医の先生が以前、話されていた。
祖父母が近くに住み、夫婦共働きでこどもの面倒は祖父母に頼んでいる家が
多いことも影響しているのだろうと思う。

それにしても、こどもの学力のときにも父親が学歴が高く母親が低いケースより
母親の学歴が高く父親の学歴が低いケースのほうが
こどもの学力は高いという結果がでていたのと同じ。
データから導き出されるのは、”結局、母親の学歴”ってこと?
父親は低かろうが高かろうがこどもには影響を与えないって、
精神的負担も軽くてうらやましいわ、とつい夫に毒づいてしまった。
夫はこどもの学力データのときも
「結局はこどもに接する時間が父親より母親が長いから
こどもに与える影響も大きいということでは?」と言っていた。

つまり、母親はこどもの”インフルエンサー”!
影響を与える人ということか。
では、もっと読書をして知識を磨かなければ!と思って気づく。
一言で私を左右させる夫も私のインフルエンサーなのだなぁと。