ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

奥の手とリケジョ

花子の冬休みの目標と計画を理系院卒の友人と立てた。
目標は”来年の夏の化学グランプリ一次予選”、
参加することに意義がある!の精神だけれど、目標はやっぱり
”50%とること”と控えめな私。

文系の私とはどうも興味の方向が違いすぎて
「面白くない?」と、娘の花子が目を輝かせるポイントに
「へぇ…」が精いっぱいな私とは対照的に
理系院卒の友人は「それな!面白いよね!わかるわ~!」と
花子と分かり合える。
我が家に彼女がランチに来ていて花子が早く帰ってきたとき、
「マキさん!」「花子ちゃん!」と名前を呼びあい
久しぶりに出会った恋人同士のよう。
なんだか彼氏と友達が仲良すぎて意味不明な嫉妬をするような気分に
毎回なる。

そんな彼女に花子の化学の進捗状況を伝えて、
「このままでは化学グランプリまでマズいんです!」と話し、
過去問を参考に「集中的に勉強するところはどこ?」と
ついにテストの山を張ろうかと…。
邪道とはわかっているけれど、スタディサプリの化学基礎で
25%しか進んでいない花子。
夏までに化学基礎終わる気がしない。
科学グランプリの一次試験には化学基礎だけではなく
無機化学有機化学もってなったら、終わらない。
私にとって予想外だったのが中学生がこんなにテストに追われるとは!
中間テスト、期末テスト、課題テスト、中間テスト、期末テスト…と
テスト前1か月ほどテスト勉強していたら、化学が進まなかった。
次は冬休み明けの課題テストまで
その後は学年末テスト終了から春休みまでの期間で化学をいかに進めるか。

「最後は奥の手だね。」と花子に話すと、
「…まさか、マキさんに替え玉受験頼む?」と言われた。
マキさん、若く見えても私より年上です。
さすがに中学生の替え玉はやっぱり無理があると思う…。
私の奥の手は”短期集中の化学家庭教師を雇う”です。
マキさん~!!!と。
「報酬は夕飯でいいよ。」とすでに安請け合いされた。

しかし、やっぱりその前に花子の化学基礎をさらっとでもしておきたい。
我が家にたくさんある化学の本をずらりと並べ、
「一冊とりあえずするならどれがいい?」とマキさんに聞いたところ、
これ!とおすすめされたのが『とってもやさしい化学基礎』 

高校とってもやさしい化学基礎

高校とってもやさしい化学基礎

  • 作者:柿澤 壽
  • 出版社/メーカー: 旺文社
  • 発売日: 2012/09/06
  • メディア: 単行本
 

 ただし、この問題集ではレベルが低すぎて科学グランプリ1次試験には
3割得点だろうと5年分の過去問を見せたところ言われた。
基礎の基礎内容なので、中学の化学をすっ飛ばして
高校化学をしている花子には中学化学もやりつつ
高校化学もできていいのでは?と。
ただし、割愛されている単元があるから…とマキさんがいくつか付箋を貼って
ここを読んでおいて、と『新研究』も追加。 

化学の新研究―理系大学受験

化学の新研究―理系大学受験

 

 「こんな本まで買ったん?」とマキさんにも驚かれた
理系大学進学までカバーの『新研究』。

花子は久しぶりに理系女子と会話ができて、すごく楽しそうだった。
リケジョたちの先日、大盛り上がりだったネタは”水素結合”。
花子が「化学で水素結合を学んで水が固体になると体積が増える謎が解けた!」
と私にも大喜びで話してくれたけれど、
それをマキさんにも話していて、「水素の分子が云々…」と二人で
盛り上がっていた。
えーっと、水素結合のどこで、そんなに盛り上がれるの?
水素結合って何?と生物と物理選択だった私にはわからない。
そもそも水が固体になると体積が増えるって、覚えて終わった私には
そこに疑問も一切、抱かずに30数年。
リケジョたちの会話を聞いていると日本語に聞こえなくなってくる。