ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

懐かしいものがやってきた!

我が家のポストに入っていた一通の国際郵便。
ロシアの軍事侵攻以来、国際郵便もあまり来なくなった中、
我が家にやってきたのは…どこ?
オーストリア???
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誰?
オーストリアにパルいないんだけれど…と中を開けると
出てきたのはFB。
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FaceBookではなく、Friendship Book(フレンドシップブック)。
一時期流行った…のか?
私が知った時にはすでに人気も陰っていた気がするけれど、
飾りつけした厚紙を世界中に旅立たせて
次の文通相手やら切手交換相手を探す、という手法。
その方法自体は海にボトルを投げ入れるのと同じで
運に身をゆだねる面白いやり方だ!と思った。
私のところにも何度かFBがやってきた。
(文通相手たちが手紙に同封してくる。
それに自分の住所や名前、リクエストなどを書き、
誰か別の人の手紙に入れる)

何度かFBを受け取ると気づいた。
「…これ、同じグループで回っている」と。
それもそのはず、FBを苦手とする人たちもいるので、
文通相手の中でもFBを回すルートが確立されてくる。
私の場合だと、大抵はドイツのパルから送られてくる。
ドイツ→日本(私)→フィンランドのパル→スウェーデン
私に回されたFBはほぼ9割、このルートですから!
幾度となく、たまには新規開拓をしようと考えて
オランダ、インドネシアアメリカのパルたちに送ったことがある。
「こういうの興味なくて」と戻ってきた!
出戻り!しかも、アドレスシールも貼ってない…
ということはこのFBはほぼ2か月を無駄にしたのか…
というようなことがあると、安定のルートになる。
ドイツ→日本→フィンランドスウェーデン…と。
フィンランドのパルも「私もFBは卒業する」と言い、
私のルートもなくなったとドイツのパルに連絡をして
私のFBは終わった…。

このFB,凝ったものからメモ帳数枚をホッチキスで
止めただけのものから各種ある。
アドレスシールを貼って、
NPW (New Penpal Wanted:新しい文通相手探し中)
Swap Fbs(FB:フレンドシップブック交換相手募集)
などと書いて次に回す。
最初の頃、このFBを回す人たちは文通好きの人たちだと思っていた。
正確にいえば、彼女たちはクラフト、工作好きな人たちで
私と合わず、私も縁遠くなっていった。
アドレスシールと一言リクエストを書くだけのこのFB,いつかは
いっぱいになる。(大体、4、5年かかっていたような)
そして、いっぱいになると、最初の作成者、または
「これは~のために作ったFBなの」と書かれてあるアドレスに
送り返すことになっている。
”善意”に委ねられているのに、結構な確率で私も
フルFB(アドレスシールがいっぱいになったFBのこと)を
見知らぬ相手に送ったことがある。
そして、そんなFBが知らない間に私に作られていた!
いや、もしかして、「作っていい?」と聞かれた?
でも、この作成者、名前すら記憶にない…
フルFB返送したお礼(で、FB作成ということもしばしばある)?

FBにはこう書かれていた。
" 2018 Friendship Book for :May
(私の過去の住所)
NO PRISONERS ,NO MEN 
(囚人と男性不可)”

…全く記憶にない!

"Thank You, When full Please send to May."
(ありがとう。いっぱいになったら、メイに送って)

いま2022年、つまり4年を旅してきたのか。
アメリカ→マレーシア→ドイツ→ニュージーランド→ベルギー
→スイス→スイス→オーストリア→ロシア→リトアニア
オーストリアと11人の手を渡って!
11人の手を渡ったことにもびっくりだけれど、
彼女たちが皆、”Only Swap Fbs"(FB交換のみ)な
リクエストの人たちにもびっくり。
(きっとそういうグループを回ったのだろうけれど)
2022年にFB交換がまだあったのか!!と。

住み分けではないけれど、私のパルたちの中では
FBなどの工作よりも手紙で伝えたい人たちが多いので
FBを目にしたことも本当に久しぶりだった。
高校時代の制服に出会った気分というか…
うわぁ、懐かしい!!と。

これをネタにオランダのパルと話をしたくなった。