お盆が終わって、数週間後の週末に久しぶりに
祖父母の家に行き、掃除や片づけの手伝いをした。
「これはいる?」と聞く相手がいない寂しさを感じながら
私が大量に出てくる古切手、新聞の切り抜き、記念切手に
記念硬貨、と格闘している横で、こどもたちは宝探し気分だった。
麻雀牌がでてきたり、『巨人の星』(しかも雑誌!)がでてきたり、
ブローチやペンダントトップがあちこちからでてきた。
そんな中、古い初期のゲームボーイが見つかった。
父が買い、すぐに飽きて、祖父にあげたものだった。
ヤニで茶色になった初期のゲームボーイ、
電池切れだったので自宅に帰ってから、中2の息子が掃除して
電池を入れたら動いた。
ネットでは高額で売られているようで、
「売らないでよ!」と何度も念を押された。
・・・一度もメルカリとかしたことないのに。
ゲームボーイに入っていたカセットは昔懐かしいテトリス。
息子は何度か挑戦し、「1000の壁すら越えられない」と言っていた。
セーブされたデータが2つあって、
1つは9900、もう一つは8600くらいだったらしい。
すべてレベル9までクリアしてある!
これは一体、誰だ?!と息子が聞くので、「おじいちゃん」と
答えると、「あのじいじが?!」と驚いていた。
もう祖父が亡くなって4年目になる。
息子の記憶の中には失明して、ハワイアンやビートルズを好み、
コーヒーを飲んでいた祖父が記憶にあるくらい。
その祖父がいま、ゲームボーイと一緒にひ孫の前に復活し、
高い壁になっている。「1000すら難しいのに9000超えって、
コツを聞きたかった~!」と。
おじいちゃん、喜んでいるだろうなぁ。
祖父母の家で片づけをしていて、沖縄土産のシーサーが
箱に入ったままあったのでもらってきた。
シーサーって、確か口を開けているものと閉じているもので
対になっている…ハズが、どちらも大口を開けている。
これはどういうこと?
間違えて買った?
それとも大口開けているのが好きで敢えて?
ちょっとこれは玄関に飾ると「間違えているのでは?」と
見た人に思われそうで嫌だなぁ…と私は思ってしまったけれど
高1の娘が「どちらも大きな口を開けて笑っているシーサー、いいじゃん!」と
いたく気に入ったので、結局、玄関に飾っている。
大口開けておとぼけた表情のシーサーが2体、
全く対になっている気はしないけれど、
おとぼけた表情も対になっていないのも、
「なんだか我が家に合う」とこどもたちが言っていた。
なんだか変なシーサーだけれど、
なんだか変な我が家に合うらしいので、まぁ、いいか。