ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

普遍的なもの

年始は”しつけ”について考えさせられた。
親戚に国際結婚をしてこどもがいる。4歳と2歳。
英語圏で子育て中。

発語が遅いと心配していたけれど、久しぶりに会うと
日本語はとても上手になっていた。
英語の発音も当然ながらとてもいい!
ただ、このこたちのしつけはどの国流でしているの???と
疑問に残った。

「しつけが甘い気がする」と前にアメリカのパルに話すと
「日本のしつけと比べると、っていうことじゃない?」と言われ、
そうか、海外ではこういうものなのか?と思ったりもしていた。

でも、いやいや、もう4歳でしょ?
いいの、これ!?がいろいろありすぎて
ロンドンのパルに「どこまでイギリスだとアリ?」と
聞いた。

例えば、すごく偏食だった。
無理強いしないのは日本でも最近の風潮ではあるけれど、
「新しいものは挑戦しない子たちなの」と。
えーっと、4歳と2歳って、新しい食べ物だらけでしょ?!
いままで食べたことある食べ物は文句言わずに食べるわけでもなく、
ひたすら同じ食べ物、かお菓子←新しいものでも食べる…。

好き嫌いしない、出されたものは食べる。
用意してもらった食事に言っていいのは「ありがとう」と
「いただきます」だけ!!と私にしつけられてきた我が家のこどもたち、
あまーいしつけに目が点になっていた。
しかも、「パンいる?」と4歳児に聞いたら無言で受け取り、
それをつぶして遊んだだけなんだけれど、なんだこれ~!?と
私はストレスMAX.
その上、テーブルに立つし、座る。4歳でしょ???
海外のしつけって、こうなの?とロンドンのパルに聞き、
「ないわ~」と。
あら、やっぱり…。

他にもアメリカのパルたちともたまに話題になる
"Please"と"Thank you."のしつけ、できてなかった…。
"MILK"といくら発音のいい英語で言われようと、「はぁ?」と
日本語で聞き返してしまいそうになった。
うちの子なら、「母さんはミルクじゃありません。」と言うところを
優しめに「その言い方では、よくわからないわ~。」と
毎回、抑えて言うのもストレス。
いい加減に「ちょうだい」と「ありがとう」を言いなさい!と
𠮟りつけてしまいそうになりながら、
いや、このこはよその子だ、きっと親も思うところがあるのだろう…と
思うことにした。

某国ではああなのかしら?あれが一般的な子どもなのかしら?
私のしつけは日本流で厳しかったのか…とロンドンのパルに話すと、
我が家のこどもたちに会ったこともあるロンドンのパル、
「あなたのこどもたちはきっとそんなことはしなかったでしょうね」と。
それでも、ロンドンのパルも日本や各国で礼儀のなってない子どもと
その親を見て、しつけはきっちりしようと思ったらしい。
1歳半のこどもにも「ちょうだい」と「ありがとう」を
すでに教えている、と。

海外で生活しているにも関わらず、2つの言語が流暢なのは
親の努力の賜物だろうとは思う。
でも、そのこどもたちはどちらの文化で育つのだろうか、と
思ってしまった。
日本人としては、スーパーミラクル失礼な人に育つことになるだろう、
礼儀もマナーも全然わかってない!!と。
ロンドンのパルは「某国でも、そのマナーはなってない、と
言われるし、思われていると思うわよ。」と…。

ロンドンのパルと普遍的な、どこの国でも共通のマナーって
やっぱりあるわよね~という話になった。
人の振り見て我が振り直せ、ではないけれど
自宅に戻ってから、私と夫はこどもたちにいままで以上に
マナーについて厳しく言ってしまうようになった気がする。