ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

ペルソナ・ノン・グラータ

「友達の友達は友達?」と聞かれたら、どう答えるのだろうか。
私の場合、「友達の友達は友達!価値観の合う人が友達のことが多いから、
その友達も友達になれる!きっと同じような価値観だから。」
と思っている。
いまでも、大きく外れたことはない。

同じように「友達の夫や恋人も同じ価値観を共有している」のかと
私は思っていたらしい、と最近、気づいた。
大抵の場合、友達の選んだパートナーは、「はい???」と思うことが
正直、多い。
「蓼食う虫も好き好き」とは言うけれど…、
そうか、そういう価値観だったのか!と友達の男性観に絶句したり、
呆然としたりすることの方が多い。
例外的に、ロンドンのパルの夫はとてもいい人で、
彼の非社交的なところ(とロンドンのパルは言うけれど、
”シャイ”なだけだと私は思う)や興味のある話のときは饒舌なことも含めて
とても好ましい性格だと思う。

その一方で、「なぜにこの人を選んだ???」と疑問を抱くこともあり、
きっと知人程度の私には見せない家族にしか知られていない
すんばらしい一面があるのだろう、と思うようにしているけれど、
友人からそうでもないことをよく聞くと、謎でしかない。
きっとあれもこれも謙遜だ、身内をけなすのはのろけなんだろう、と
頑張って思うようにしていても、
「無理!!」とつい思うような話に疲れ果て、
ロンドンのパルに愚痴った。

"My mother is also married to a mysoginist."
と返ってきて、
三十路ニスト?
30代がなんだって?
ロンドンのパルのお母さんはもう絶対に30代ではないでしょ?と
混乱に陥った。

mysoginist:女性蔑視者、女性嫌悪
女性を低く見る人のことを表すらしい。

ロンドンのパルのママさんはロンドンのパルと近い年齢の男性と
再婚したらしい。
「食器を手で洗え」「料理をきちんとしろ」
「部屋は常に清潔に」「家事に時間を惜しむな」
というようなことを言うらしい。
その男性が、ええ、その男性がですよ!
私より少し年上なだけの男性が!
友人の夫と丸被りの言動に、もしや同一人物か?と
「その男性の名前は?」ってつい聞いてしまったけれど。

最近の物価上昇に生活費アップを要求したところ、
「そこは妻の努力のみせどころ」みたいな話とか…。
でも、そういう夫に従順に従う妻っていう夫婦なわけで、
”破れ鍋に綴じ蓋”を感じる。
私ならスト決行するか、ちゃぶ台ひっくり返して子連れてホテル泊か、
わなわなと怒りに震えるわ、と話したところ、
「私たちのそばにいるのは、そういう夫ではない。
そういう男性の傍にいたいとも思わないでしょ。」と
ロンドンのパルが言っていた。
いや、本当に結局はそこに帰結する。

友達の友達は友達、だけれど、
友達の夫とは友達…にはなれそうにない。
ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)と呟いてしまう。