ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

日本語、難しい!!

日本語、難しい!!と思うときが増えてきた。

イギリス人一家が我が家に滞在していたことは
実はご近所さんに知られていたらしい。
私がロンドンのパルと美容院に行っていたとき、
夫はそのほかのメンバーで団地内の公園で遊んでいたので
多くの人に目撃されていたもよう。
その後、「英語はできるの?コミュニケーションに苦労しなかったの?」と
高齢のご近所さん数人から聞かれた。

毎回、疑問に思う。
「英語できるの?」と聞かれて、「はい、できます!」って答える
日本人なんている???
「英語は流調に話せますよ」なんて人、聞いたことない!
私は「ぼちぼちです」と答えた。エセ関西人ですが。
そうすると、出身学部を聞かれ文学部だと答えると、
「ふ~ん、それでもなんとかなるのね。」と言われた。
おほほほ、と笑っておいたけれどさ…
関西で「儲かってますか?」「ぼちぼちでんな」の
”ぼちぼち”は「儲かってまっせ」の意味なのだから、
「英語できまっか?」「ぼちぼち」は「できます」の意味じゃないのか?!
洋書を多いときは月に2,3冊読んでいて、
海外の友人たちとのコミュニケーションに苦労することもなく、
イギリス人の友人一家が滞在中にわからなかった単語は
魚の単語ばかりでしたね~、サバとかカマスとかアジとか…と
具体的に話すべきだったのか。
謙虚に答えて、そのまま受け取るって、建前と本音はどこいった?
日本語、難しすぎるわ!と日本人の友人にも愚痴ったけれど、
「アハハ!!」とみんな爆笑して終わった。
海外のパルたちにも愚痴った。
スイスのパルには「あなたは本当に住む国を間違えてる」と言われるし、
アメリカのパルは「あなたらしい話ね!」と笑う。

実は日本人の”謙虚さ”をたまに忘れる。
末っ子の卒業式で謝辞を読んだ話を高齢の仲良しご近所さんにしたとき、
「大役だった謝辞はうまくいきましたか?」と聞かれた。
えーっと、日本人的な模範解答はきっと…
「つつがなく終えることができました」
「無事に終えることができて、ほっとしています」
「おかげさまで…」だろうと思う。
私は仲良くしているご近所さんだという気安さからつい
「ええ、とてもうまくいきました」と答えてしまって、
「まぁ!自分で言うほどに?」と驚かれた…。
日本人は自分で”よくできた”とか言わないんだよ!と言われて気づく…。
海外のパルたちに「スピーチは成功したわよ!」と書いたり
話したりしていたもので、つい…。
「卒業式後に校長先生がわざわざ感想を伝えに来てくれたんです」
と自分でフォロー入れることになり…。
家族に話すと爆笑だった。
「お母さん、日本人じゃないのバレたんちゃう?」と。

自分のエピソードを話すとき、思うような返答を得ることができる相手に
多くの人は話すと思う。
共感してくれそうな人に。
私が「こういうことがあってさ…」と語る相手が
日本人の友人たちより海外の友人たちの比重が増えてきている、
という事実はある。
ただ、その返答がしばしば私の想像の斜め上で、
そうくる?!と変化球に驚かされることも多いけれど。

それでも、この話に共感してくれる日本人はいない…
と思うときがあることは事実。