アメリカの売れている本ランキングやAmazonUSの本のランキングを
たまにチェックする。
その中に長くランクインしている本がkindle unlimitedになっていて
読んでみた。
"The Housemaid"
前科があり、ウエイトレスをしていた主人公のミリーはウエイトレスの
仕事もクビになり、車上生活をしていた。ミリーにとって住み込みの家政婦
の仕事はありがたい。面接では感じの良い奥さんだった雇い主が
まるで二重人格のような人。奥様は常に白色を着用。その娘は
常にフリフリのドレス姿の甘やかされたタチの悪い9歳。
ただし、雇用主の夫は超ハンサムでセクシーで
歩けばお高そうな香りがしてくる。
広いリビングに主寝室、ゲストルームまであるのにメイドの部屋は
屋根裏のしかも外側からロックのかかる不気味な部屋。
3部構成になっていて、1部ではいかに家政婦がいじめられるかという話で
ふらふらっと雇用主の夫と危ない関係になるとき、
読者は「まぁ…それはね…仕方ないね…」と家政婦に同情的になるハズ。
しかし、悪役だった奥様がまさかの物語の折り返し地点で退場し、
あれ?と気づく。
そこからは怒涛の展開で…息つく暇もなく最後まで行き、
結末がまた…とネタバレになるので言わないけれど、
これはミステリー?スリラー?サスペンス?ホラー?と思いながら読んだ。
家政婦のミリーが「奥様がサイコかと思ったら、ご主人がサイコで、
夫婦でサイコかよ!」と突っ込むところがもう「それな!!」と
読んでいて激しく同意。
いや、でも、、物語を最後まで読めば気づく。
一番怖いのは違う人だったりする…。
The apple doesn't fall far from the tree.
(リンゴは木から遠くへは落ちない→子は親に似る
日本語のことわざでは「蛙の子はカエル」)
このことわざがぴったりくるあらすじだった。
この本が売れて、シリーズ化して、ハウスメイド2、ハウスメイド3と
出ているけれど、続編が読みたい!ほどには私はならず。
しばらくスリラーもサイコもサスペンスもいい。
心温まる穏やかな本が読みたい!!