ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

小5女子の欲しいもの

もうすぐバイエルを小5の娘がついに卒業する。
ピアノを習っている子は「バイエルが終わらない~」と
私が子どもの頃もよく聞いたけれど、
実際、本当に長かった。
小3までには終わるのでは?と先生に言われていた時期もあったのに
なかなか進まなくなり、やっと残り3曲となった。

「バイエル終了、お祝いだ~!」とすでにお祝い気分の私に
娘の花子が「欲しいものがある」と言う。
なに?
新しい筆箱?鉛筆?
かわいいノート?
それともこの前の本の続き?

うちの花子はよく「クール」だとか「マイペース」だとか
「ユニーク」だと言われるけれど、
まぁ、普通の小5、だと思っていた。
しかし、花子のリクエストは私の想像を超えていた。

「ここで売っているかもしれないから、
買ってもいい?」とショッピングモールで言われ、
そして花子はキラキラお目目で、
「これ!!」と言ったのはこちら。

・・・食虫植物!!
観葉植物でも多肉でもなく、食虫植物?!
まじっすか…って、つい言いそうになった。
「やっぱりバッタ?トンボ?それともダンゴムシ?」と
花子はすでにエサになにを与えるかを考えていた。
食虫植物コーナーの前で花子は20分近く悩んだ、
「スミレがいいか、ハエトリグサがいいか」と。

スミレって、ムシトリスミレで、
どっちも食虫植物です。

あまりにも悩むのでムシトリスミレとハエトリグサの
どちらも結局、購入。
帰って早速、育て方の注意事項や最適温度について
ネットで調べてノートに書いていた。
小5女子の欲しいものが食虫植物とは。

花子が言うには「食虫植物はロマンチックなの~」と。
はい?と聞くと、
「だって、植え替えの時期は桜の開花時期って。
ロマンチックでしょ~?」と。
・・・ごめん、全くついていけない。 

 

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『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ』 上半期一番のおすすめ!

県内で3番目?4番目?に大きい本屋に行って来た。
近くの本屋に2軒電話して聞いても「取り寄せになる」と
言われてしまった本がそこにはあった!
「ちょっと読んでみたい」だけだったはずが、
「喉から手が出るほど読みたい!」になってしまった。

そしてやっと購入したのがこれ。

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

 

 読む前は鳥が好きではないのに、ゼミ決めのときに
人気がない鳥類にいった学生が気づいたら研究者というような
ストーリーをタイトルから想像した。
実際には鳥大好きな理系の研究者だった。
「鳥類学会員は全国に約1200人、日本人の10万人に1人しかいない」
なんていう前書きには「でた、理系!数字!!」と思ったけれど
これが意外に面白かった。

”理系”の人が書いた面白い本、
それって…往々にして”理系にしか受けない話”だったりするのよね~と
つい猜疑心いっぱいで読み始めてしまったけれど、
今年の上半期で一番おすすめできる本!
読み終わったときには私も鳥にかなり詳しくなって、
鳥好きの娘に「アカガシラカラスバト」っていうのがいて、
頭が赤いカラスかハトかどっちやねん!っていう名前で、
通称”アカポッポ”で、カラスかハトかわかるでしょ?と
本で得たばかりの知識を披露。

随所で著者のユーモアのセンスにくすっと笑う。

恋したことがあれば誰でも理解できるだろう。
最初はただ見つめるだけで幸せ。そのうち、それでは
満足できなくなって、手帳を盗んで名前を知り、
後をつけて住所を突き止め…略
相手を深く知りたいという純粋な知識欲は研究者の本能と言えよう。
ターゲットが女性でなくて、本当によかった。

”鳥類学者”、学者とくれば象牙の塔!かと思いきや、
フィールドワークのために水泳が必要だったり、
(桟橋もなく、岩場で近づけず、舟を降りて100m泳ぐ必要がある)
45度の崖をクライミングするためにロッククライミングを習ったり、
大自然に感動…のハズがハエが呼吸のたびに鼻から口から入ったり、
耳に蛾が入って流血したり…
なんだか想像の”学者”の枠の斜め上だった。

「売れてます!笑えます! 1位!」の帯を覚えていたので
本屋で平積みになっているのかと思えば、
帯にも書かれていたけれど”ただし、鳥部門1位(笑)”で、
大型書店ですら”自然/鳥”のところに。
そんなジャンルで本を探したの初でした。

 

 


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『ハリー・ウィンストンを探して』

頭が疲れた本の後は軽い本!と読み始めたのは
プラダを着た悪魔』の原作者の本、
ハリー・ウィンストンを探して』。
ハリー・ウィンストンって、高級ジュエリーの代名詞。
三十路目前の女性三人が人生の岐路を友達とある誓いを立て、
語りながら過ごす。 

ハリー・ウィンストンを探して (イソラ文庫)

ハリー・ウィンストンを探して (イソラ文庫)

 

 女3人、下ネタ満載、これは…”Sex and the City"が頭の中にちらつく。
あちらは4人でしたが、こっちは3人組。
SATC(Sex And The Cityの略)の上品なシャーロットが抜けただけで、
性に奔放なタイプ、クールなタイプ、それに男が切れないタイプ、
と各種取り揃えて物語はスタート。

521ページの長編なのに、読み終わると、
「…なにも残ってない?!」と驚愕するあっさり度。
Sex and the Cityと同じで次々に登場する男性たちと
そのひどさったら…。これは恋愛小説とは認めない!と言いたくなるほど、
「あら、素敵」な男性がいない。
「登場人物の男性が素敵ではない物語は恋愛小説ではない」と
大学のときの教授が言っていた。
「どっちにしようか、と二者択一を読者に迫るレベルが二人以上はいる」と。
「そのどっちにしようかしら~」とか
「私ならこっちを選ぶわ~」という男性が出てこない、一人も。
ある意味、すごいなぁ…と読み終わって感心した。
寧ろ、恋愛小説に見せかけて男性はいらないっていうアンチテーゼ?と
もう裏読みすらしてしまうほどに素敵な男性が出てこない。←しつこい。

しかも結末の無理やりなハッピーエンドっぷりに
あれ?これって、ハーレクイン小説だった?と
一瞬、本を確認してしまった。
ハヤカワ文庫でした。

でも、きっとこれは映画化したら、美しくておしゃれで
ドキドキハラハラもなく平和な2時間が過ぎそうな、
そんなお話。

『サムシング・ボロー』を読む女性編集者が出てきたり、
(プライベートな時間には低俗なお話も読むわよ!と
主役の一人に語らせていた) 

Something Borrowed: A Novel

Something Borrowed: A Novel

 

女友達と『グレイズ・アナトミー』を見たり、

 

 知ってる!読んでる!なものがあちこちに散らばっているけれど…
読者層は20代後半まで!
30過ぎた私が読むと、「へぇ~。元気だねぇ…」
という感想しかでなかった。

『黒王妃』

今年のお盆の過ごし方は読書!というわけで
やっと読み終わった積読本がかなり増えてきた。
積読本、以前は全く意味がわからなかった。
「読みたいから買ったんでしょ?なんで読まないで置いておくの?」と。
私も積読本が増えてきて、常に5冊はある、
積読本の理由は人それぞれだろうけれど、
私の場合は、「本をすぐに買いに行けないので備蓄」の意味が大きい。
備蓄していた本が思っていたより面白くなかったとき、
ショックを受けた後に読むための本として
”安心”な積読本も必要、というわけで私の積読本は
「面白いに違いない本」と「失敗したときに読む本」に分けられている。

今回は積読本の中から、『黒王妃』を。
これは「面白いに違いない本」の積読本。
思い起こせば高校生のとき、『王妃の離婚』を学校の図書室で読み、
もう感動!興奮!「すっごい面白い!!」と友人知人に薦めたのに
分厚さに誰も読んでくれず…

 

王妃の離婚 (集英社文庫)

王妃の離婚 (集英社文庫)

 

 「絶対に面白いのに~!!」と言っていたら、直木賞を受賞した。
ほら~!!と鼻高々になりました。
いつもは直木賞の本だからといって面白いわけではないと思っているけれど
面白いと思っていた本が受賞すると、
お墨付きをもらったみたいでうれしい。

その後の佐藤賢一さんの本、読んでみたもののいまひとつで
『王妃の離婚』を超えず。
そんな中の『黒王妃』

黒王妃

黒王妃

 

 意外に面白かった!でも、『王妃の離婚』のほうが
やっぱり面白かった。
『黒王妃』、世界史が得意だった人や歴史が好きな人には
「あぁ~」と時代もわかり、
人物もわかり物語は頭に入りやすいだろうけれど
世界史得意だったハズの私も途中で、
「あれ?オルレアン公って、どの?いっぱいいたよね?」と混乱し、
何度、スマホで人物の略歴を調べたか。
それでも、歴史小説好きな私には面白かったけれど、
歴史に興味のない夫には「全く頭に入らない」と不評だった。

歴史小説で世界史の記憶を引っ張り出したり、
人物関係図を考えたりと頭をつかった気がする。
次はかる~い本を読まなければ。
このお盆で積読本はかなり減るかも、と思いつつ
またお盆休みの間に本屋へ行こうかと考え中。

 

『国語辞典の遊び方』

本屋に行くぞ!と一家でるんるんで行ったのに、
本屋さんには欲しい本が二冊ともなかった…。
こどもたちは2,3冊の本を抱え、ほくほくしている。
私も何か読みたい!本を買いたい!と、本屋をうろうろして、
一冊面白そうな本を買った。
とても面白くて、帰宅と同時に読み始め読了!

 

著者は”学者芸人”という新しい枠だそうで、
ちょっと国語辞典かじれますみたいな芸人かと思いきや
造詣の深さにページをめくる手が止まらない!
これは文学部だった人、言語学専攻だった人、
とりあえず文系はきっと超おもしろい!と超をつけたくなる
久しぶりの一冊。

国語辞典は一家に1冊?もしかして、それって小学校からの?という
私のような人にこそ、おすすめしたい。
著者は国語辞典は”鞄”と同じだと説く。
お出かけ用、旅行用、家用、といろいろな用途に合わせて
2冊以上用意してこそ、より国語辞典を楽しめる、と。
そして、国語辞典はタイプ分けされている。
例えば、私が持っている『新明解国語辞典』は
マイノリティの味方、ワイルドな秀才で、
広辞苑』は堅物な委員長、と擬人化されている。

新明解国語辞典』以外は面白くない辞書ばかりだと思っていたけれど、
この本を読んで欲しくなったのは
新潮現代国語辞典』。

 

新潮現代国語辞典

新潮現代国語辞典

 

用例が豊富なことが特徴の辞典で、ひとつの言葉の用例に
実際にその言葉が使われている部分が文学作品名とともに
収録されている。
えっ?これ、すごくない?!と興奮したのは私だけ?
単語を引いたら、その単語が入っている文学作品の一文が出てくるんです。
ちょっと、いろいろ引いてみたい!!とすでに買う気満々。
単語を辞書で引いて、きっとそこで新しい文学作品に出会って
文学作品も読んで…と本から顔を上げられなくなる予感。
そんな”彼"(新潮現代国語辞典)は
「実はいろいろ知っている文学青年。むっつり」らしい。
もろタイプかもしれん。

もう一冊、『角川必携国語辞典』も素敵なんです。

 

角川 必携 国語辞典

角川 必携 国語辞典

 

 言葉の語源まで収録していて、古語との違いまで説明がある辞書…
もう雑誌いらない。辞書だけで、ずっと読んでおけるわ。

前出の2冊は私用。私が楽しむ辞書!
そして、子どもたちにこれを買おう!と思ったのは
『ベネッセ表現読解国語辞典』。

 

ベネッセ表現・読解国語辞典

ベネッセ表現・読解国語辞典

 

本書の中で、ベネッセの辞典は言葉を実際にどう使うかが懇切丁寧、
という説明文とともに「心配する」という単語がでてくる。
ベネッセの辞典では”心配する”対象も、
「相手のことを」「どうしてよいか考え込む」「今後のことを考えて」
「何か起こりそうで」という4パターンに分けた上で20以上の表現を
表にしている。日本語の奥深さここにあり!
これこそ、国語力の低い小学生の救世主!!
何でもかんでも「楽しかった」と「大変でした」で片付ける小学生、
ほかにも言葉があるでしょ?
言い換えて!語彙はそれだけか~!?と何度、読書感想文を読んで叫んだか。
今度から「それなら『ベネッセ表現読解国語辞典』でも引いてみたら?」と
にっこり微笑んで言える。

国語辞典の奥深さを本書で知った。
「なにか収集しているものは?」とたまに聞かれる。
いままでは「特になし!」だったけれど、
これからは「国語辞典を少々…」と言おうかと。

『小さいおうち』

72回目の終戦記念日、それぞれの思いがあるのだろうと思う。
私にとっても8月は祖父母の戦争体験を聞く夏休みの思い出で
毎年いっぱいになる。
祖父は8月25日が誕生日で、終戦の年の8月25日で15才になり
「ついに兵隊さんになれる!」と思っていたのにその前に戦争が終わって
残念だ、と少年時代は思ったらしい。
空襲で汽車が止まって、線路を歩いた、というその距離が
いまは新幹線の一区間になっている。

八月は、平和のためになにかしなければ!という思いに
突き動かされ、なにができるんだろう、と思わされる。
そして、結局、鶴を折る。
「日本で鶴は平和の象徴なの。第二次世界大戦が終わった8月、
日本から平和の鶴を送るわ~」と
今年もパルたちに7月末から送った手紙には折鶴を添えている。

こどもたちが夏休みに入ってから、
私の鞄の中にずっと入っていた本もそういえば”戦争”がテーマだった。

 

小さいおうち (文春文庫)

小さいおうち (文春文庫)

 

 
淡々と物語は進むので、出かけた先で合間にだけ読んでいたため、
気づけばすごく時間をかけて読んでいた。
戦争が始まる前、戦時中、戦後と人々の人生が描かれる。

戦争が始まるまでの「戦争なんて、するわけはないさ」
「誰も戦争なんて望んでない」「なんとか回避するだろう」
そんなみんなの楽観的思考や思い込み。
そして、戦争が始まったときの高揚感。
止められない時代の流れ。
現代と変にシンクロしていて、読んでいると胸騒ぎを覚える。

 

 

www.youtube.com

軍歌や唱歌をよく歌っていた祖母が口ずさんでいたリンゴの唄。

戦後の歌だったことを今年知った。

 

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今年の読書感想文

こどもたち三人の読書感想文が終わった。
やっぱり学年が上がるにつれて、語彙力も増えて作文の書き方も
ほんの少しずつとはいえ、蓄積されているのを感じた。
今年、一番大変だったのは、やっぱり小1の息子、次郎。
「きょうもあつかた」と書くレベルに原稿用紙2枚。
読書感想文の中の山は”すいかわり”。
すいかわりの体験を、もう一度、感動を呼び起こさせるために
スーパーですいかを一玉、買いました!
今年はすいかが高いのか、一玉1780円した。
これを割るの?!と葛藤があったことは子どもには秘密。

そんないろんな思いを込めてしたすいかわり、
次郎の作文では「すいかわりは、たのしかったです。」
・・・ちょっと待て!
「たのしかった」で終わらせないために、
わざわざ再体験したんじゃないの!
もっとそこをふくらませて!詳細に語るのよ、すいかわりを!と
次郎に力説した。
「ふくらませるって?しょうさいって?」と聞く次郎に
「詳しく書いてってことよ」と言い直したら、
「おぉ~!それならわかる」と次郎が膨らませたのは

マックスバリューでかったちょっとたかいすいかをつかって、
おかあさんがすいかをたかいたかいとうるさくて…」
いやいや、どこで買ったかはどうでもいい。
すいかが高いわ~とかもどっちでもいいのよ、
ふくらませるのは別のところ!と話すと、
「みどりいろで、まんまるで…」と次郎はすいかを語り出し…
わざとか?わざとやってるんでしょ?
という何度もさじを投げたくなる瞬間を抑えつつ、
たまにさじも投げつつ、完成した読書感想文。
担任の先生には心して読んでいただきたい!

三年の太郎は、今年はなかなかぴったりな本を選んだので
まるで兼好法師のように「心にうつりゆくよしなし事を、
そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」
(筆がのっちゃって、のっちゃって…)状態になっていた。

しかし、今年一番の出来は花子かと。
「私のプライバシーだだ漏れ」と花子は言っていたけれど、
やっぱり自分の体験から紡ぎ出される言葉には説得力があって
「ほぉ…」と私も感心させられた。