ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

字の汚さを言える?

アメリカの男性パルへの返事を書けないでいる。
彼もいま忙しい、ということで返事が遅かったから
私も多少遅くてもいいか…と思っているうちに数週間。
「月日は百代の過客にして…」と月日の流れに思いを寄せるのは
奥の細道の時代と変わらないのかも…
というような風流なわけではなく、忙しかった、私も。
太郎の学校とか学校とか学校とか…。
その中で、返事を書きやすい手紙から書いていき、
書きにくい手紙を残した結果、彼の手紙は残っていた。

最近、特に忙しいという彼、
字が汚い。
筆記体で書かれていても読める。筆記体は学校で習った世代ですから。
でもね、これはもう汚すぎて…私の知っている単語なら、
cra…nessならcrazinessか!これはzだったのか!?と
一文読むだけで世紀の発見をしたかのように驚いてしまい、
読むだけで疲れて、途中でリタイヤ。
文通期間が長くなるにつれ、ついつい字が汚くなる。
わかるよ!わかる…けれど、これはひどすぎる部類に入らない?と
コロラドとロンドンのパルにこの字は汚い部類に入る?と
つい聞いた。

「うわぁ、これはないわ。。。」という返事が返ってくるだろうと
期待して。
ロンドンのパルもコロラドのパルも「うん、普通。こんなものよ。」と。
・・・嘘?!と絶句。
じゃあ、あなたたちの字って、そちらでは超絶キレイってこと?!と呆然。

イギリスやアメリカでは一般的レベルだそうですが、
私にはかなりしんどいレベルにある彼の字。
ロンドンのパルとアメリカのパルは
筆記体だからじゃない?筆記体をやめてって言えば?」と言うけれど、
いや、もうちょっと丁寧に書いてくれたらいいだけの気がする。
さて、では、それをどう言えばいいの?とコロラドのパルに聞くと、
"It was hard for me to read your writing."
(あなたの書いたのを読むのがちょっと大変で)と言えば
彼も察すると思うわよ、と。
・・・本当?察するの?そんなこと…期待できたっけ?と疑問符がいっぱい。

その話をロンドンのパルにすると、
「字が読めない!といつも言っているみたいにはっきり言ったら?」と
言われてしまったけれど、
いやぁ…それはさすがに言いにくい、と思って気が付いた。
日本とアメリカやイギリスで決定的に違うもの、”字”への思い。

日本だと書は人となり、と言われるほどに手書きの文字の意味は大きく、
日本人は「字が汚すぎて読めない」なんて言われた日には
屈辱的過ぎて寝込むよ…。
書道はいまでも子どもに人気の習い事だし、私もペン字を習ってるくらい
美しい字への憧れは現代もある日本。
でも、この感覚がロンドンやコロラドのパルには全くないので、
「字が汚くて読めない」って、なんで言わないの?
「字を急がずに書いてってお願いするだけじゃないの。」となる。
久しぶりに文化の差を感じた。

ロンドンのパルは日本人の手書きの日本語がとにかく読みにくいらしい。
もちろん、私の手書きの日本語も「ごめん、読めない」と言われ、
「ちょっと!!私の字、そこまで汚くないんですけれど!」と抗議したことも。
大学の日本語コースの教授(日本人)のコメントの日本語も
「メイ、読めないから日本語のままでもいいからハングアウトで送って」と
言うほどなので、
どれどれどのくらい字が汚いのかしらとわくわくしながら画像を見ると
きれいな日本語だったり…。
そうか、本当に”手書き文字”が読めないだけなのかぁ~と納得。
「だから、私は印刷して送って!と誰かに言われてもなんとも思わない」と
ロンドンのパルは言っていて、
私にも手書きがひどい彼には「印刷して送って」と言えば?と。
おぉ!画期的!
印刷して、封筒に入れて、切手貼って投函?
いや、それもう印刷せずにメールでいいような。

件の彼には、「ちょっと今回の手紙は読むのが大変で…」と
コロラドのパルからのアドバイスそのままに書いたけれど、
本当に彼が察するのか?とそちらも興味津々。

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