数日前から、ずーっと引っかかっていることがある。
英語圏ではない国の人から、
”You are an easy going person!"と言われた。
easy going:寛大な、のんきな、おおらかな、気楽な
という多分、好意的な意味。
いや、でも、これって、日本で褒め言葉になる?と
ふと気になりだした。
正直、これはきっと好意的な褒め言葉で言ってくれたのだろう
とは思いつつ、「なんだかうれしくないのはなぜ~?」と
ひっかかっていたわけです。
イギリスのパルに「easy going personと非英語圏の人に
言われたんだけれど、これって褒め言葉なのかしら?」と
聞いてみたところ、
「あなたが話しやすいって、褒めているんだと思う」と
言われた。
彼女は続けてこう言っていた。
「外国人は日本人は礼儀にとにかくうるさい人たちだと思ってるから、
日本人もユーモアのセンスがあると知ったときは、
ある種のショックを受けるほどよ。」と。
つまり、「あんた、おもろいなぁ~!」と言われたのと同じか。
非関西圏出身の私、これ褒め言葉じゃないって…と未だに受け入れられない。
「おもろないわ~」と言われたいわけではない。
でも、「面白い人」になりたいわけでもないのよね~という話を
イギリスのパルとしていて、
「じゃあ、日本人にとっての褒め言葉って、何?」と聞かれた。
私が言われて嬉しい言葉…
う~ん、え~っと、そうねぇ~…なぜか全く出てこない。
「呑気」は褒め言葉じゃない気がするし、
「悋気」は問題だろうし、
「気前がいい」は見栄っ張りと紙一重だし、
「人当たりが良い」も八方美人を彷彿させるし…
「朗らかな人」って聞くと、あぁ~、頭に花が咲いているのね、と思うし
「真面目な人」だと、面白みがないのかと思い、
「話しやすい人」と聞いても、接客業かしら、と思ってしまう。
どう言われるのが「褒められた!」と感じるのか、逆に日本人に
私も聞きたいほど。
イギリスのパルには「easy goingって、いかにもなアメリカ英語だよね」と言われた。
アメリカでは褒め言葉なんだと思うよ、という彼女らしい皮肉とともに。
同じ英語を使っているように見えて、イギリス英語とアメリカ英語は
全く違うし、根底にある文化からして違うから!という話になった。
マナーを重視する国、イギリスですから。
「まぁ、日本はアメリカ英語を教えているし、
あなたもアメリカ英語を習っているんだし、別にいいけれど!」と言われましたが…
「よくない!」ってことなのは十分に感じましたよ。
空気の読める人種、日本人ですから。
easy goingのニュアンスを聞く国を間違えた…と気づき、
アメリカのパルたちに聞いてみた。
年齢層も幅広く、20代~50代の3人。
それは褒め言葉(compliment)よ!とみんな言っていた。
同じ意味の単語として、”laid back"や"chill"もあるそうですが、
chillはスラングだそうです。
「使わない」と3人とも口をそろえて言っていたので
私もやめとこう。
「リラックスしていて、偉ぶらなくて、いつもにこにこしている人」
のことをeasy going person と言うらしい。
日本語学習中のパルは「日本語でいうところの楽天家」と言っていた。
なんだかわかってきた、私にも。
いかにも「アメリカン」とイギリスのパルが言った意味とともに。
今回、一番驚いたのはアメリカのパルが”It is a compliment!"と言ったとき。
compliment:褒め言葉、
なのですが、私の中では「不満」と訳された。
complain:不平を言う、
と間違えてしまった。
似てるわ~…。この2つの単語、いままでも何度も私も逆の意味で使って
相手を驚かせたり、恥をかいたりしてきたのに、まだ間違えるとは。
重複(ちょうふく)を誤用の「じゅうふく」と読むようになったように
complimentとcomplainも意味だけ交換してほしい。。。