海外文通をしていると、
「国は違えど、価値観って、もう本当に一緒なのね~」と思うことが多い。
寧ろ、「みんな一緒」で語ってしまって、
「えっ?なんで?わからない…」と海外のパルに言われ、
「えっ?!なんで?!」と逆にびっくりすることがある。
それが先日の”卒園式”。
一人目の娘の時は、卒園式の椅子に座っただけで
スイッチが入ったように込み上げてくるものが…というくらいで
卒園児入場を待たずに泣いていた。
それも二人目ともなれば、先生の各種、親を泣かせる演出もわかっているし~と
余裕ぶってほかのママさんたちと談笑していて、
「一応、ハンカチは握ってしおらしくしとくわ。」と話していたくらいなのに
卒園児入場前に思い出DVDが流れただけで泣いてましたから。
ただ、これ、全く通じなかった。
「卒園式で泣けたわ~」と話すと、
アメリカのパルが「なんで?なにが悲しかったの?」
フランスのパルにも「全く理解できないけれど、なんで泣いたの?」と。
えぇっと…なんで泣いたかというと…あれ?そういえば、なんで?と
一瞬、私まで悩んでしまうほど。場の空気に流された?
いえいえ、そういうわけではなくて、
お母さんたちは、それぞれにこどもとの園生活を思い出し、
「大きくなったなぁ~。成長したなぁ~」と涙がでたわけで、
”悲しい”のではなく、”感傷的”になったんですよ、と解説。
フランスのパルが言うには、フランスにはそういう式典はないので、
ただクラスが変わるだけだから、これといって感慨もない、とか。
「大体、あなたの息子君、園生活は好きじゃなかったんだから、
彼は喜んでいるんじゃない?」とのご指摘。
ええ、おっしゃる通りです。息子は園になんの未練もないようです。
「感傷的になって、どうだったの?」とアメリカのパルに詳しく聞かれ、
「パンダになった」と回答。
What?!(なんだって?!)と聞かれた。
お母さんたち、泣きすぎてアイライナーもマスカラもアイシャドウもぐちゃぐちゃで、
パンダだらけになってたわ、と話すと理解してくれたらしい。
”It was for your son so be a proud panda!"
(あなたの息子のためだったもの、パンダで胸張らなきゃ!)と言われました。
そんな彼女がLineで送ってきたのは”Virtual hug"というスタンプ。
バーチャルハグ、仮想ハグ・・・どこまでアメリカ人はハグ好きなんだ。
日本のLineももっと日本らしいスタンプがあればいいのにと思う今日この頃。