「私のペンパルになってくれない?」と彼女の住所付きでお誘いを
カナダの40代女性からもらった。
一応、文通のお誘いをしたほうがファーストレターを書く、
というのが文通のルールらしい。
ルール重視するわけでもないけれど、
「文通相手になって!私にファーストレターを書いて!」
っていう人に違和感があるのも事実。
空気の読める日本人としては、住所を送りつけられると、
私にファーストレターを書けってことか…と空気を読んでしまうところですが、
ここは神経太くいかないと、海外の神経太い人たちとは
いろんなところで負けてしまうことを私も学習済み。
ここはすっとぼけて、空気は読めないフリをして
「私の住所も一応、お知らせするわ~。どっちがファーストレター書く?」
と彼女に聞いてみたら彼女から返信が来た。
「いままで何度も文通のお誘いをして、私からファーストレターを
書いてきたけれど、何人かは返事が来なかったの。
私はそれに結構、傷ついてね…。
ファーストレターに時間もかけているのに。
だから、考えを変えたの。ファーストレターを書いてもらうことにした!
あなたがファーストレターを書いて!
お手紙待ってるわ~!」
っていうメールがきた。
なんだか、こういうメールが来るたびに、
私の鈍感力なんて…私の神経の太さなんて…
所詮、この人たちに打ち勝てる気がしないよ、という気分になる。
感じ悪い人だったら、
「いやいや、そんなの意味わからないし、理解できないわ。
ファーストレターを書いて返事が来なかったことなんて
私にもたくさんあるし、嫌な気持ちになったり傷つくのも一緒でしょ。
そういうときは、”返事は必ず頂戴ね”っていうべきで、
もう傷つきたくないから、ファーストレター書きたくないって
理解できない。」と返信して文通以前に終了~ってなるけれど、
彼女は…どうしようか、と悩んで、私がファーストレターを書くことにした。
根は悪そうな人じゃない、とそれまでのメールで思ったので。
ちょっと直接的というか意見をきっちり言う人なんだなぁ~と
いう印象は受けたけれど。
海外の人だから、そのくらいは言うでしょう、と思う人もいるかもしれないけれど
私のパルたちは結構、オブラートに包んで言ってくれる人が多い。
カナダやアメリカ、イギリスといった英語圏でも。
そのオブラートは”やさしさ”よね、とわかるけれど、
「ごめん、もっとはっきり言って。英語がややこしい!」と
お願いしたことも数回。ありますとも!
そうかと思えば、「あなたの英語が前より読みやすい!」って言ったカナダのパルに
「そこはもう少し、”やさしさ”というオブラートに包むべきでしょ!」と
冗談で返したこともあり…一番ややこしいのは私か。
サバサバしたオブラートもへったくれもない英語を読むと、
パルたちのオブラートに包んだまどろっこしい英語の良さに気付く。
オブラートの有無はともかく、フレンドリーさは欲しいなぁ。