ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

「エリーゼのために」

誰もが知っている有名なピアノの曲、エリーゼのために
我が家でもよく話題に上る。
主にこどもたちの字が汚いとき。
エリーゼのために”というタイトルで有名になっているけれど、
ベートーベンの字が汚すぎて長年、”エリーゼ”だといわれてきたのが
実は”テレーゼ”だったといわれている。
ベートーベンがエリーゼのためにを作ったのは1810年
今は2018年ということは、ベートーベンは200年以上後世の人に
「ベートーベンは字が汚い」って知られているわけで…
そんなことになったら恥ずかしいでしょ。
だから、せめて名前だけは丁寧に…と続く。
(最近はまた新しい説がでてきて、エリーゼさんが実在した?とか)

エリーゼのために」が、そんな使われ方をしているのは
多分、我が家くらいで、ピアノを習い事としている子どもや親にとって
エリーゼのために」は一つのヤマ。
エリーゼのためにが弾けるようになったらピアノを辞める!」
なんていう子がいる、ということをママ友に聞き、
弾ける…って、どのレベルで?と思ってしまった。

それというのも「エリーゼのために」、
うちのこどもたちのピアノ発表会では最近は小2の子が弾く曲、
になってきている。
花子たちのピアノの先生は以前は小学校4年生以下には
エリーゼのために」を弾かせない主義だったけれど、
近年は習っている子や保護者の「エリーゼのためにを弾きたい!」
という熱意に押され、エリーゼのためにを解禁。
もちろん、背伸びした結果…なので、
結構、ハラハラさせるエリーゼを何度聴いたか。
手に汗握り、応援したくなる「エリーゼのために」や
機械的に音符はきっちり弾けました、という「エリーゼのために」を。
このレベルでよいのなら、ピアノを習って2年で「エリーゼのために」は
弾ける。
ただ、音楽性が…うっとり…なんていうレベルで弾こうと思うと
小6の花子が数か月かけて練習するだけの価値や意味がある曲だと思う。
それはやっぱり小2とは違う「エリーゼのために」が完成するだろうし、
私が聴いてみたい!と思ったのだけれど、
先生には「来年の曲はもう決定しているから!」と言われてしまった。
また女子力あげあげの曲で、ピアノの椅子から降りたらギャップが…作戦、
でいくようです。

そんなことをふと思ったのはサティの「ジュ・トゥ・ヴ」を聴き
楽譜を見たから。
難易度は高くない。
花子が発表会で弾いた曲のほうがよっぽど難易度が上。
でも、きっとこれはこどもが弾くといまひとつな曲になると思う。
もっと辛酸をなめた大人の人にこそ弾いてほしいし、
聴きたい~と思ってしまった。

 

www.youtube.com

にほんブログ村 その他生活ブログ 手紙・はがきへ
にほんブログ村