ずっと観たかった映画がついにレンタル開始!!となったので、
週末に見た。
『ギフテッド』
天才数学者の姉が自殺し、その娘、メアリーを育てているフランク。
ギフテッド(天才児…が正しい日本語なのかわからないけれど)のメアリーに
特別ではない普通の教育と環境を与えている。
そこへ、娘を数学者にしたように完璧な教育を孫にもしてリベンジしようとする
祖母(フランクの母)が出てきて、二人は親権をめぐる裁判をすることに。
中盤ハラハラ、これって、まさかの『結末?!』と思いながら見ていたら
結末は安定の着地でした。
さて、この映画、私がとーっても観たかった理由は、
「実際、ギフテッドって、どうなの?」と漠然と思っていたから。
私のパルのこどもたちでギフテッドの人は一人で、スイスのパルの娘さん。
彼女は飛び級をして、大学進学し、学力には全く困らなかったけれど
対人関係で常に困り、「飛び級の選択がよかったのかどうか、
未だに夫と議論になる」とスイスのパルが20年経過してもまだ言うほど。
以前、見たギフテッドのドキュメンタリーも学習面では問題なく
大学の講義を受けているのに構内で浮く小学生のような年齢の子。
いや、そりゃ、そうなるわな、話す相手もいないだろうし、
話題にもお互いに困るだろうなぁと思いつつ、
では、何がそういうギフテッドの人たちには最善なんだろうと思った。
映画だけれど、と断りを入れつつ、すごくうまくバランスをとった
ギフテッドの教育の仕方になっている、と思った。
同じ年齢の子とも遊ばせつつ、大学で高度なことも学びつつ、
面白い本は内容やレベルを問わず与え…
やっぱり映画だわ、という結論に至った。
落ちこぼれ、といえば学習についていけない子どもを指す言葉だけれど、
現代では浮きこぼれ(ふきこぼれともいう)なる言葉がある。
落ちこぼれの反対で、勉強はできるけれど浮くこ。
どちらも承認欲求を学校で満たされにくく、
適切な支援を受けられていない、という点で同じ。
結局、いまの画一的な教育で満足している子のほうが少ないのでは?と
思ってしまった。