ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

オランダの教育システム

オランダのパルと話していて大学進学率になった。
オランダのパルが見つけて送ってくれたグラフがこちら。

 

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黄緑色の19%が大卒、11%の緑色は院卒、
9%の青色は最終学歴小学校。オレンジ色は高校卒業。
20%を占める紫色、
オランダのパルのパートナーもここに入るけれど、
学校を卒業せず、職業訓練校のようなところへ行った、と。
・・・どういうこと?

オランダの教育システム、
一言でいえば、ドイツに似ているけれど、複雑。
まずは初等教育(BAO)を12歳で卒業すると3つのコースに分かれる。
・大学進学教育(VWO)→大学(WO)→大学院修士課程→博士課程
・上級一般中等教育(HAVO)→高等職業教育(HBO)→大学院
・中等職業訓練教育(VMBO)→MBO

オランダのパルのパートナーはMBOへ進学したということらしい。
おぉ、ちょっとわかってきた!
オランダのパルはVWO(大学教育への高等教育)に。
ところで、それはどうやって決まるの?
大きなテストでもあるの?と聞くと、
教師のアドバイスとテストがある、と。
午前中を使ってオランダ語、数学、地理などのテストをするらしい。

「もし、親や生徒の希望と先生からの進学助言が違ったとき、
どうするの?」と聞いてみた。
高校受験が来年に迫ってきた花子のいる我が家、
ここ、一番聞きたいところ!
「先生のアドバイスが正しいわ。」と先生への絶大な信頼!

しかし、オランダのパルは大学進学の年齢になったとき、
MBO(職業教育)の美術学校に行きたくなったらしいけれど、
教師が「あなたは大学へ行ける成績なのに!」ということで大学へ…
”Bad decision."(悪い選択)だったらしい。
なにがどう転ぶかわからないから、それが悪い選択だったかどうかも
死ぬまでわからないわよ、と私は思うけれど。

最終学歴は高卒のオランダのパル、
美術専門大学へ進学したが、中退。
いまのパートナーと出会い、同棲を始めたらしい。
「同棲しても大学通えたんじゃないの?」とつい
聞いてしまった私。
実家と同棲先が道路2本ほどで徒歩10分圏内。
オランダのパルが言っていた、
「正直、学校のテストが怖かった」と。

その後、彼女は何度か再び学校へ行こうと大人になってからも
思ったことがあるらしいが、そのままいまに至る。
学生の時はいつでも戻ってこれると簡単に思っていた”学校”、
大人になると戻るのは大変。

少年老い易く学成り難し。
知り合いや友人の多くが「もっと勉強しておけばよかった」
「もっと勉強したかった」「学校に戻りたい」と話す。
私もそう思う。
でも、きっと、私たちがそうであったように
「少年老い易く学成り難し」なんて言葉は我が家のこどもたちにも
学生の人たちにも胸に響かないのだろうな。
そして、彼らも大人になって気づくのだろう。