ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

いやになる

アメリカのパルたちにいまのアメリカの状況やニュースを聞いた。
返ってくる感情は”怒り”に違いない!と、
どうやら私は思っていたらしい。
彼女たちの反応に拍子抜けしたことで気づいた。
"depress"(落ち込む)だとか”disappointed"(失望)や
"sad"(悲しい)だった。

私はもっと ”あの白人警官はどうなってんの!!”みたいな怒りの
メッセージを想像していたけれど、私のアメリカ人のパルたち、
白人やヒスパニック系のパルたち、
「肌の色の違いは問題ではない、と私たちは現代のいまでも
学んでいないことを思い知らされて、失望した」とか
「これがアメリカの現在っていう状況に落ち込む」という
返信が返ってきた。
そして、仲良しのインディアナ州のパルは
「落ち込むだけだから、ニュースを見ることをやめたわ。」と。
私も彼女と同じで、このごろはあえてニュースを見ない。
スマホニュースも避ける、と。
それでもインディアナのパルも略奪行為や暴動については知っていたようで、

What complete nutcases and Trump is the leader of idiocy.
(完璧に頭がおかしい人たち(略奪行為をする人たち)と、
トランプは白痴のリーダーよ。)
I absolutely loath that man.
(あの男を本っ当に嫌悪するわ。)

と、トランプへの怒りは健在だったけれど。
それでも、”怒り”とかより”失望”が先立つ気持ち、
すごくよくわかる。
我が家にもついにアベノマスクが到着して…
歓喜の声よりも、ため息がでた。
これ、あと3か月早かったら、きっと違ったんだろうけれど、
いまか…。もうマスク売っているけれど。

アメリカのパルではないけれど、
私もニュースから距離をとろうとしている。
もう十分だわ…と。外出もできないまま、
いやなニュースしか入ってこないって、どうなの?
ストレスが溜まるだけじゃないの!とオランダのパルに愚痴った。

オランダのパルは友人に外出できるようになったのだから
外でランチしようとレストランでのランチを誘われたらしいけれど、
「まだちょっと怖い」と断ったらしい。
ところで、どんなレストランに行くの?と聞くと、
彼女はパートナーの彼と日本食レストラン探しをよくするらしい。
なかなかおいしい和食レストランを見つけられない、と。
彼女のパートナーは年に数回、仕事で訪日しているので
「これは日本の味ではない」とうるさいらしい。

でも、オランダでしょ?ヨーロッパといえば
美食の国として有名なフランスもイタリアもあるEUなんだから、
フランス料理のレストランやイタリア料理のレストランのほうが
おいしいものに出会う確率が高そう…。
遠いアジアの和食レストランより
そっちのほうが店の数もオランダには多いでしょ?とつい聞いた。

「まず、フランスは肉だけではなく、臓器とか食べるのが無理!
イタリア料理のパスタソースが苦手で、
ドイツ料理って、全部、ブラートヴルスト(Brautwurst)

Brautwurst


(ブラートヴルスト:ソーセージ)
イギリス料理って、フィッシュアンドチップスでしょ?」

Mr Fish and Chips

どれだけ偏食家なのよ!と呆れたけれど、
日本食でもなんでもいいわけでもなく、オランダの
スーパーのお寿司はプラスチックの味がするらしい。
・・・プラスチック食べたことあるのか?と突っ込んでしまったけれど、
「メイだって、タイヤの味がするって、言っていたじゃん!」
と言い返される。
ええ、リコリスはタイヤ味。。。

Nostalgia Liquorice

タイヤ食べたことないけれど。
そんな彼らが絶賛する日本のお肉がある。
”神戸牛”。
すごいな、神戸牛!と感心した。
アメリカのパルもロンドンのパルも「神戸牛が一番おいしい」と
言っていたけれど、オランダのパルまで虜にしていたとは。
但馬牛や瀬戸内牛もなかなかおいしいですよ~とアピール。

そんなオランダのパルが最近、お気に入りの中華料理店で
見つけたおいしいメニューがあるらしい。
中華料理名なら私もわかるので、なになに?と興味津々で聞くと
「Babi Pangang」
バビ パンガン???それ、中国語っぽくないけれど…と
googleで検索をかけてみたら、インドネシア料理だった。

オランダのパルと二人で爆笑してしまった。