ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

金持ちか貧乏か

こどもに聞かれた。
「我が家は金持ちか?」と。
多分、私が太郎の公立中学校の入学準備の出費に
ヒーヒー言っていたからかと。
公立中学校への入学準備で20万円ほど…。
花子のときにわかっていたから、心づもりはできていたけれど、
来年は花子の高校入学でまた入学準備にお金がかかる、と
こどもの前でヒーヒー言い過ぎたのかもしれない。

お金持ちと貧乏の2つしか選択肢がないとき、
我が家はどちらに入るのだろう…とずっと考えているけれど
正直、わからない。

我が家は金持ちか?と聞かれると、いえいえ…と思うけれど、
貧乏か?と聞かれても悩む。
糊口をしのぐ、というには裕福だと思うけれど、
左団扇というほどでもない。
私が考え込んでいると、夫にも「貧乏だと思うか?」と聞かれた。

読みたい本を単行本で買えて、食べ物にも困らず、
屋根があるところで毎日眠れて…
時間的余裕もある。
金銭的には裕福ではないけれど、精神的な裕福さを感じる、
と私は思っているけれど、
みなさんはなにをもって”裕福”だと思うの?と
海外のパルたちに聞いてみた。

ロンドンのパルは「独身時代の賃貸暮らしは貧しかった」と。
結婚後は持ち家で裕福に暮らしている、といえるらしい。
賃貸時代、暖房器具がひとつもなかったのよ…という告白に
日本で絶句してしまった。

サウスカロライナ州のパルは「今日もいい日だった、と眠れるから
私は裕福だと思うわ。これ以上にお金が欲しいとも思わない」と。
ただ、「私は息子の貴重な子ども時代を奪っているのかもしれない
という罪悪感にこの頃、苛まれている」と言っていた。
コロナウイルスによりオンラインスクールをかれこれ1年ほど選択中)
学校に通っている我が家のこどもたちや私にはわからないだろう、
と彼女は思うかもしれないので言わなかったけれど。
そんなに学校は素晴らしいところではないぞ、と。

 

インディアナ州のパルは「コロナウイルスで職を失った人も
多くいる中、彼らは食事をどうしているのだろうかと考えると
胸が痛む。私は自分の環境に満足しているわ。」

と、多くのパルたちが裕福だと感じている中、
オランダのパルが、「それ、いま私に聞く?」と。
私のオランダのパルはかなりの豪邸に住んでいて…
どのくらいの豪邸かっていうと、メイド二人雇うくらい。
パルが一人で掃除しようとすると、完璧主義者のため
一日中かかっても終わらない、とか。
以前、最高3人に間借りさせていたこともあるほど…。
そんな彼女の隣家が悪徳不動産業者に買い上げられ、
なんだかよくない人たちが住むことになりそうだ、と。
そのよくない人たち、とオランダのパルが言ったのは
ポーランドからの出稼ぎ労働者たちのことだった。
同じヨーロッパでも文化が違う、と。
彼女は治安の悪化や景観を気にしていた。
そういう心配が、さすがお金持ち!とちょっと思ったり。

そんなオランダのパル、彼女の自宅周辺の動画を送ってくれた。
アナウンサー風のおじさんがでてきて、
「おはようございます!」と流暢な日本語!
なんだ?!誰だ?!どういうこと?!と目が点になった。
どこでこんな日本語流暢なオランダ人を見つけたんだ?!
と思ったら、彼女のパートナーだった。
日本人とビジネスしている話は聞いていたけれど…
こんなに日本語うまかったとは。
「オハヨウゴザイマス」ではなく「おはようございます」だった。
びっくり…。
4,5年前に見た時と顔が全然違う…年とったわね~と
自分を棚に上げて思った。