ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

平成の話

東京医科大学の受験における女性差別のニュースを最初に聞いたとき、
夫に確認してしまった。
「平成の話?明治の話とかではなくて?いま2018年よね?」と。
その後も医学部受験における報道に対して、
「やっぱり女性と男性は役割が違う。
女性ばかりを医者にしてしまうと眼科と皮膚科ばかりになってしまう。」
なんていう意見が女医さんの口から出て失望してしまった。
私の高校では、理系コースを選択する女子生徒が少なかったので
医学部進学する生徒の男女比を深く考えることもなく、
そんなものなのかと思っていたけれど、まさか点数操作されていたとは。

私自身は大学まで国公立だったので、
親の年収だとか親の出身大学も関係なく、寄付金をそれほど求められることもなく
女性差別に対面したのは就職活動においてが初めてで
そのときもいま平成ですけど?と呆然としたものだった。
そうか、あれからなんら変わってなかったのか。。。

ロンドンやアメリカのパルたちに東京医科大学のニュースを
知っているか?と聞くと、彼女たちもニュースで知っていた。
そして、ロンドンのパルに言われた。
「正直、驚かなかったわ。日本って、先進国の中では女性の地位が
一番低いでしょ。」と。
ぐぅの音もでないって、こういうときに使うんだろうと思う。

我が家にとって衝撃的だったのが”医学部”だったこと。
遠くの出来事ではなく、高校受験の方法が変わる!というくらいの
身近な感覚で衝撃を受けたのは花子が医学部志望だから。
そんなときに知ったのがエリザベス・ブラックウェル。 

世界で最初の女医さん。
これを花子の今年の読書感想文の本にしよう!と探したけれど
古本でも伝記本は手に入りにくく、漫画で買って花子に渡した。 

エリザベス・ブラックウェル (学習漫画 世界の伝記NEXT)

エリザベス・ブラックウェル (学習漫画 世界の伝記NEXT)

 

 読書感想文は日本で最初の女医、荻野吟子の伝記にしようかと本を買い、
いま花子が読んでいる。(現在進行形)

「女性が男性に能力が劣っている」とか
「女性は子育てをするからフルタイムで働けない」とか
LGBTは生産性がない」っていうのと同じレベルで
反論するのも面倒くさい意見だと思っていたのに…
反論がいるの?説明いる?と脱力。
IQの高い人がIQの低い人と話すときは言葉をたくさん使わなくてはならず
しかも理解が得られないことが多く…というところまで読めてしまうので
そういう人が相手のときは黙ってしまう、という理論、
最近、とーってもわかる。
きっと言ってもわからない相手だ…と私も沈黙してしまうようになった。

To all the little girls who are watching this,
never doubt that you are valuable and powerful
and deserving of every chance and opportunity in the world
to pursue and achieve your own dreams.
(これを見ている小さな女の子たちへ、
あなたに価値があって、力があって、あなたの夢を求め、
成し遂げる機会と幸運に値することを疑わないでください。)

ヒラリーの敗北宣言、この部分を聞くと毎回、泣ける。
アメリカで最初の女性大統領になれなかったヒラリー、
成功している人生だと多くの人に思われているけれど、
ヒラリーはこうやって自分に言い聞かせて生きてきたんだろうなぁと。
「私には価値がある!私は強い!」と。
見えないガラスの天井、本当にあちこちにある。

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