2週間で20冊の本を読み終えた花子。
図書館の本が12冊あったけれど、購入した本もあった。
このままではまずい…と図書館に借りに行った。
そこで久しぶりに絵本を読んだ。
ひとりぼっちでお気に入りの場所を見つけている女の子のお話。
教訓めいたことは何も書かれていないけれど、
”ひとりぼっち”のよさが書かれている。
この絵本をすてきだなと思ったのは、先日、家族で行った
ラーメン屋がいろいろと衝撃だった。
店名は私が知っているくらいなので、きっと有名店。
味はおいしかったけれど…全席カウンター。
効率重視かと思ったら、「味に集中するため」らしい。
そのために、隣の席の人との仕切りもあり、
声を出さずに注文することもできるシステムで…
その上、店員さんの顔を見ないでも済む。
店員さんも客の顔が見えない、お互いに顔が見えないで
紙を渡して無言で注文する。
「都会だ!」「都会はすごい!」とこどもたちは言っていた。
おひとり様への配慮はここまできたのか!と。
でも、正直、私にはおひとり様への過剰な配慮が不気味でしかなかった。
そんなに一人で食事をするところを見られたくないの?
一人を楽しめないって、精神的に幼い気がする。
一人の時間の楽しみ方も知っているからこそ、
グループも楽しいと思っていたんだけれど。
特に、こどもができてから、おひとり様の時間なんて
ほぼ存在しない。
トイレに入っていても、「お母さん~!」と声がかかるだけではなく
入ってこようとするこどもたち。
おひとり様を憐れみの目で見る人もいるらしいけれど、
私はいつも羨望の眼差しで見ている。
「いいなぁ~!いいなぁ~!」と、指をくわえて。
家族で”おひとりさま”や”ひとりの時間”の過ごし方について
かなり盛り上がった。
それというのも、太郎も次郎も小学校の休み時間は
一人ゆっくり読書したい派だったことが判明。
もちろん、読書好きの花子も。
「友達と外遊び?それ、やらないとだめなの?
たまに無理に外へ連れ出そうとする先生がいるのが苦痛」とか。
ひとりぼっち=かわいそう、という視点しか
もっていない先生が本当に迷惑…と花子が語っていた。
それ、直接、先生に言ったら?と思ってしまった。
そして、もう一つ、印象に残った絵本がイラクの絵本。
戦火から本を守ろうと自宅や知り合いの家々で図書館の70%の本を
図書館から移動させ、焼け崩れた図書館で本が焼失することを
未然に防いだ図書館員さんの実話。
本がいかに貴重か。
本への熱い情熱に胸が熱くなる。
こういう絵本を読書感想文の課題図書にしてほしい!
絵本なのに深い…。