ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

シャーペン旅立つ

文房具は安いからつい買ってしまうし、新商品が出たら
つい買ってチェックしてしまう。
うちの夫も「道具は大事!」と職人気質なので、
道具にお金をかけるのは当然!と勉強道具として文房具への出費には
文句を言わない。
(ひとつひとつが安いから、というのも大きいだろうけれど)

そんな私の娘なのに、中1の花子は無関心。
女子ならかわいい文房具にお目々キラキラ~!になるハズが、
「筆箱?いるのそれ?シャーペンをスカートのポケットに
入れていたらだめ?」と聞いたことすらある。
中学入学の時…。
シャーペンだけ入れて、消しゴムはどうする気?と聞くと、
「消しゴムが先っぽについたシャーペンを使う。」と言うので
絶句しつつ、くじけずに
赤ペンは?と聞いたら、
「じゃあ、3+1だっけ?シャーペンもペンもついているのを持つわ!」
と、道具にも文房具にも興味なし。

そんな花子なので、花子の筆箱は私の趣味と価値観です。
はさみにノリにコンパクトなホッチキスに付箋…
シャーペンにシャーペンの芯も!と文房具を語るのは置いておいて、
そんな花子でも使ううちに「これがお気に入り」というシャーペンが
出てきたりした。
そのシャーペンの限定柄を見つけて買ったところ、とーっても気に入り
毎日、毎日使っていた。
そうしたら、あっという間に指が当たるグリップ部分がボロボロ。
玉ねぎの皮?というくらいにぽろぽろ剥けてきた。
半年もってないのでは…?と、その劣化速度にびっくりしつつ、
花子はそれを気に入っていて使いたいから
グリップの替えを売っていないかと聞く。

文房具店もメーカーのオンラインショップも探した!
でも、グリップ部分を売ってない!
シャーペンのグリップ部分の劣化はどのメーカーでもあるようで、
ネットでも「グリップ部分が劣化して…」と溢れている。
それはシャーペンの寿命と答えている人もいたけれど、
いやまだ半年経ってないし!お気に入りで使いたい!と
花子が言うので、そのメーカーのお客様相談室に相談してみた。
「グリップ部分だけ手に入れることはできませんか?」と。

メールでの内容は「ネットにさらさないで」ということだったので割愛し、
グリップ部分だけの販売はしていないということだった。
今後の参考によかったら不具合品を送ってくれませんか?
ということだったので、花子の許可を得て、
限定の…愛用の…シャーペンを旅立たせることに。
できたら、グリップ部分が限定とは違う色とか柄になろうとも
グリップ部分だけ替えて送り返してほしい。
「愛用していました。よろしくお願いします。」と花子は
シャーペンにメッセージを添えた。
「娘が愛用していました。」と私もついメッセージを添え…。

「シャーペン1本送るのにどれだけメッセージつけるねん!」と
夫に呆れられながら、
お気に入りだったんです~!!の思いと共に旅立たせた。
メーカーの人があの一本がどれだけ気に入られていたかを感じて、
次の商品に生かしてくれたら…。
半年以内のグリップ劣化は早すぎるわ、限定の柄も剥がれる前だったし、
と思いつつ、メーカーから送られてきた
「この度は大変ご迷惑をおかけいたしましたこと、
深くお詫びします。」のプリントアウトされた手紙に、
印刷されている手紙とはいえ…丁寧すぎる内容に
「…シャーペン1本ですけど。」と呆気にとられたり。
たかがシャーペン、されどシャーペン。