ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

流行に乗れるんだという驚き

中1の花子が「中高生で大人気なの!私も欲しい!」と
珍しく流行に乗って欲しがったものがある。
こどもの”みんなが持っている”ほど怪しいものはない。
じゃあ、実名を挙げてみて…というと、出てくるのは数人
なんていうのはあるある。
また今回もその程度かと思っていたのだけれど、
どうやら本当に中学校で流行っているらしい。

それが”大人の鉛筆”。 

 最初は一人の先生が、「これ、いいのよ!書きやすい!」と
授業中に自慢したらしい。
すると、数人が買い…どんどん増え…
ほかの教科の先生も最初は「お前ら、ミーハーやな!」と
呆れていたらしいけれど、あまりの増殖ぶりに
「それ、どこで売っているの?」
「もう飽きたやつおるやろ?先生、もらってもいいよ。」と言い出したとか。
ちょっと流行ったくらいでは花子の耳に入らないだろうから
本当にかなり流行っているんだろう。

しかも文具!
私も好きな文具。
これがゲーム機なら買わないけれど…とつい買ってしまった。
同じくミーハーな夫が「俺のも」というので、2本も!
夫と娘は満足しているらしいけれど…
私が使った感想としては、ネーミングがいいんだと思う。
”大人の鉛筆”っていうね。
でも、これ使うならふつうの鉛筆使うかシャーペン使うか
ペン使う。
芯が太くてすぐに丸くなる”大人の鉛筆”、
尖らせることもできるけれど、そのためには削る必要があって…
「書きやすくてテスト勉強がはかどる」と花子は受け売りで言っていたけれど
削るのが手間。
削る時間に問題解ける。
無駄だわ…と思ってしまった。

この”大人の鉛筆”で、新たな花子の性格を発見した。
花子は「流行に躊躇なく乗れるんだ!」と。
もし、私が花子と同じ立場だったら、「あえて、大人の鉛筆は買わない」
という選択肢で、流行が去ってから買ってしまう。
流行に乗ったのではなく機能に惹かれたのよという風を装って。
ベストセラーを買わない、読まないのと同じ。
夫は”大人の鉛筆”を買いに行ったのに、
「ここはあえて、建築用鉛筆は?」と違う方向へといっていた。
みんなと同じではつまらないだろ?と。
あぁ、夫らしい…。
そういう夫婦のこどもが流行に颯爽と乗れるんだ!という新鮮な驚きを
”大人の鉛筆”で知った。