ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

小学生に電卓

我が家の太郎は小学校5年生。
幸か不幸か娘の花子が小5のときと同じ担任。
娘の花子のときに教科書を一通り読んだりしたので、
5年生の算数?あぁ、あれね…とわかる…ハズが、
教科書が結構、あちこちで変わっていてびっくりした。

例えば、平均の出し方。
花子が5年生の時(たった2年前!)は、
月曜日に56ページ、火曜日に53ページ、水曜日…以下略となっていて
平均を出すときは
50をのけて6+3+2+…÷7=3
といった具合にでた数字に最後で50と3を足す方法が教科書に載っていた。
覚えてますとも!
花子は平均の出し方をテストのときに50を仮の平均値として…
というやり方でやって、正解まで導いたのに大きな×をもらいましたから。
正負の数で平均値?!
そんなやり方できたのか!
その発想はなかった!と私は花子の数学のセンスに感心したけれど。
小学校的にはアウトだったらしい。意味不明だけれど。

太郎の教科書を見ると、仮の平均値設定をすることになっていた。
あら、教科書が変わったのね…と思ったけれど、
違う問題が発生。

「先生が平均のときは電卓を使っていいって~。」と太郎が
計算ドリルの平均の単元をするから、電卓を出してほしいと言う。
はい?
そのたった3桁の整数を5つか6つ足して割るだけに電卓がいるの?
と、つい聞いてしまった私に太郎が先生の受け売りだろう言葉で
「重要なのは計算することではなくて、
どういう仕組みで平均を出すことができるかってことだからね。」と
ドヤ顔で言った。
ますます、はぁ?
大人げない私はつい「それ言い出したら、小数点の計算が面倒くさかった
三角形の面積でも電卓使えばよかったのでは?
必要なのは小数点の計算ではなく、どうやって面積を求めるかでしょ?」
と、つい突っ込んだ。

太郎は「電卓!!」といつまでも電卓を要求していた。
それが新しい指導要領なのか太郎の担任の独自方針なのかは不明だけれど
小学校で電卓使っても、中学校の試験では電卓使えませんけれど。
ついでに言うと、高校受験も電卓はまだ使えない。
「でも、先生が電卓使っていいって…」となおも言い続ける弟に
姉の花子が「中学校の数学、みんなが間違えるのはやり方ではないよ。
ちょっとした計算ミスだから。」と太郎に静かに言っていた。

電卓の使い方を教えることも含めた平均の単元での電卓使用なのかもしれない、
と夫とも話したけれど、
電卓は3分で使えるようになる。
でも、計算をミスなく速くすることは3分では不可能、ということで
我が家では電卓を使わせなかった。
「平均なのに…大人は電卓使っているらしいのに。」と太郎がしつこく言っていた。
仕事で平均を出すとき、
あるある~。
太郎、そういうとき、大人は電卓ではなくエクセルで全部する。
表も平均もグラフも。
小学校の算数はどこへ向かっているんだろうか。