類は友を呼ぶというけれど、
私の仲良しのパルたちは芸術家肌の人が多い。
ロンドンのパルは日本で一緒に陶芸をしたとき、
「なかなか芸術家だね」と窯の人に感心されていた。
オランダのパルも市民センターのようなところで絵を教えているし、
サウスカロライナのパルも絵を描いている。
スイスのパルも音楽家というところでは芸術家。
芸術家ではないのは私だけ。
オランダのパルは先週、「個展を開いたの!」と
興奮気味に報告してくれた。
夫にオランダのパルの画風を聞かれたけれど、
「…多分、現代絵画」かと。
ピカソなどよりは理解しやすい。
なんの絵なのか素人の私が見てもわかるけれど…
これ、精神分析とか心理学者がこぞってやりたくなる絵では?と
毎回、思う。
真っ黒の背景に赤いレインコートの少女とか
車窓の風景で、窓が水滴いっぱいとか…
このひねりはなに?見にくいわ!と、つい突っ込みを入れたくなったり。
そんな彼女、個展が成功したようで
また絵を教えてほしいと生徒さんが増えたらしい。
そして、サウスカロライナ州のパルも「絵が画廊に飾られることになった!」と。
art studiumに飾られるとあったけれど、
これは訳すと画廊…なのよね?
どのくらいすごいことなのかよくわからないけれど、
絵を評価されることが嫌いなサウスカロライナのパル、
家族や知り合いにもほとんど画廊に絵が飾られることになったことを
教えていないらしい。
そんな話を夫にすると、
「彼女の絵はどんな感じの絵?」と聞かれた。
えーっと、サウスカロライナの絵はドラゴンボールZ以外見たっけ?
というくらいアニメの絵しか見ていない。
画廊に飾られたのはドラゴンボールZではないハズ。
また画廊に飾られている絵を見せてもらわなければ。
我が家にも一枚の絵がある。
おじさんが結婚のお祝いにくれた絵で、「10年後に価値が出る!」
と言われた。
その画家の名前、もらったときは検索にもひっかからなかった。
額縁だけでもそれなりの値段になると聞き、
いざとなったら額縁を売るか…と思っていた。
いまは画家の名前で検索すると
「作品を探しています!買取します!」とでるようになった。
そして、大きさからの推定金額が夫の給料1か月分を超えた。
絵を見るたびに評価額が脳裏に浮かんで
ついニンマリしてしまう私、芸術家にはなれそうにない。