ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

積読本を減らす

洋書を読んでいると、あまりの読むスピードの遅さに
自分でイライラしてストレスが溜まってきたので
久しぶりに積読本を読むことにした。

ママ友におすすめされた『京大芸人』。
高性能マシーンのように勉強ができたという宇治原さんの
学習方法は興味深い!けれど…文系だなぁと思った。
とにかく暗記、記憶力に重きを置いてあるところなどが特に。
元の頭もよかったのだろうけれど、意外にコツコツやっていたのね、
と思ったり。 

京大芸人

京大芸人

  • 作者:菅 広文
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/10/30
  • メディア: 単行本
 

 
そして、『東大医学部』 

東大医学部 - 医者はこうして作られる

東大医学部 - 医者はこうして作られる

 

 医学部が未知の世界なので、どんなものかと興味深かったけれど
意外にまじめではない学生生活に、「うーん・・・」と
唸ってしまいそうになる箇所もちらほら。
検体を解剖するときに音楽をかけることはありかなしか、
さらっと書いていたけれど、
できたら、もうちょっと検体への感謝や敬意が欲しい…と
思ったり。
そして、そういう感じで医者になったんだろうなぁと思うと、
いろいろ気になる。


『猫も老人も役立たずで結構』 

 初めて養老孟司の本を読んだ。
彼のエッセイ、私は嫌いではないかもしれない。
縁側に座って、日向ぼっこしながらおじいちゃんの話を聞く、
そんな感じのゆるいエッセイだった。
とても読みやすい本で息抜きになった。
哲学者かと思ったら解剖学者でびっくり。

『異国トーキョー漂流記』 

異国トーキョー漂流記 (集英社文庫)

異国トーキョー漂流記 (集英社文庫)

 

 トーキョーでいろんな国の人に出会うのだけれど、
アメリカとかイギリスとかではない。
コンゴ
フランスやスペイン人も出てくるけれど、
読み終わるとコンゴ人家族の話しか記憶にないほど強烈だった。
フランスの植民地化で文化を奪われた内なる怒り、
その後のコンゴの内戦によりアメリカへの移住。
その移住に作者が一肌脱いだくだりはとても面白かった。
「それでいいのかアメリカ人!」とコケそうになったけれど。

日本を出れば何かを得られるのではないかと日本を
脱出しなければ!と考えていた若かりしときの筆者と、
同じように考えて日本にやってきた異国の人々。
日本では必死のアーティストだったフランス人女性が
パリで自然体に暮らしている話など、うなづけるものがあった。

筆者の時代よりも、より世界と日本でつながることが容易になったいま、
目的は”つながる”ことではなくて、その先なんだと改めて思う。
日本から脱出すれば何とかなる!と思っている人は
まだまだいるけれど。