フィンランドのエッセイは2冊目。
『住んでみてわかった 本当のフィンランド』
フィンランド人男性と結婚した女性のエッセイ。
日本人女性二人による”本当のフィンランド”って、
一体、何が書かれているのだろうとわくわくしながら読んだ。
”本当の”というタイトルがついたわりには、
あまり”本当のフィンランド”を感じることができなかった。
食べ物について書かれていたり、フィンランドの銃乱射事件あり、
フィンランドの英語教育あり…と盛りだくさんなわりには
なんだか駆け足なような、ちょっと物足りない。
本書で知ったことは、フィンランドの多くの人がサマーコテージを
持っている、ということ。
フィンランドのパルからサマーコテージの話なんて
聞いたことないわ~と、フィンランドのパルに
サマーコテージ持ってるの?と聞くと、
家族を含めて誰かが持っている人は多いと思う、と。
4人に1人くらいは持っているらしいけれど、私のパルは
家族も含めて持っていないらしい。
ヘルシンキまで車で30分という距離で、
サマーコテージがいらない田舎だからかな?と思ったり。
本書ではヘルシンキでも田舎でレストランもない、
素敵なお店もない!と書かれているけれど、
フィンランドのパルはヘルシンキへでかけるときは
「ちょっと街へ出ていくわ」という感じなので、
作者が都会出身で感覚の違い?
そんなフィンランドのパルに「メイもヘルシンキに来たら、ここへ来るべき!」と
強くお勧めされているレストランがある。
和食の…。
フィンランドまで行って和食…って。
蛇足だけれど、ガイドブックにも載り、日本人の口コミも
「おいしい!」ばかりだった。
日系企業に勤めていたフィンランドのパルのお父さんが日本語で
予約しようとしたら日本語が通じなくて残念がっていたけれど。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』みたいな
結構ダークな日常の学校生活を想像していただけに
ちょっと残念な気になった。
フィンランドについては『フィンランドは猫の言葉』が面白かった。
いま気になるのはこの本。
ヤクザについての潜入ルポで知られるライターが
組事務所ではなくピアノ教室の門を叩く。
ヤクザ(のライター)とピアノ、
もうどういう展開か全く読めないだけに面白そう。