ドイツのパルから手紙が届いた。
中学校の先生をしているドイツのパルに
「そういえば、日本のほとんどの学校は夏休みが短縮された」
という話を手紙に書いたところ、
「そんなのドイツでは不可能よ!保護者からも生徒からも
抗議がくるわ!」と驚いていた。
夏休み短縮の抗議、日本ではあまり聞かなかったなぁ…。
のんびりとした学習はできない夏休みになるのね、と
私も思った程度だった。
でも、夏休み明け、ほぼお盆後からスタートした2学期、
結構、学校への批判を聞いた。
今年は暑い!
小学校も感染者を出さないようにしようとしている、のだろう、
教育委員会も考えている、のだろう、と思いたい。
2学期も接触を避けるために休憩時間短縮。
20分休憩がことごとく消えた。
掃除の時間も消えたので、
いつもより1時間近く早く下校できることになった!
その結果、どうなったか…
一番暑い15時に下校。コロナの危機から熱中症の危機。
登下校の班長や副班長にはWBGTによる
”熱中症予防カード”なるものも配布された。
温度と湿度の数値が浮かび上がり、注意表示のバロメーターが
でてくる。まるで熱中症予防に力を入れているかのよう。
…だけれど、これがさすがというか…形だけ。
下校の時間帯には、「屋外での活動は危険」というところが
表示されていようと、学校は下校させる。
しかも、身長の低い小学生たちだとどうなるか、
4年生の次郎のカードで44℃を記録。
44℃?!
「屋外は危険。屋内へ」と予防カードにはアドバイス付きだけれど
下校中のどこに屋内がある?
このカードの意味って、なに???となった。
つい話しやすい小学校の先生に出会ったとき、
「あのカード、何ですか?」と聞いたら、
「意味ないですよね。」と返ってきた。
そうか、やっぱり先生もそう思っているのか。。。
「時間数確保するためだけの夏休み短縮案は無理があった」
という現場の声、教育委員会にも全く届いてないのだろう。