ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

自己紹介にもがく

先日、久しぶりにファーストレターを書いた。
正確にはここ1か月ほどで少なくとも5通は
ファーストレターやそのお返しの
ファーストレター(私にとっては)を書いているハズなのに
先日書いたファーストレターはペンが止まった。

自己紹介をするときのエピソードは
きっとそれぞれ、毎回ほぼ同じ内容だろうと思う。
私も今まで確か、書いていたことはほぼ同じハズ。
一語一句同じとまではいかずとも似通っていて、
そして、大抵の場合は自己紹介だけで便せん4枚。(英語で)
それなのに2枚目で、先日は自己紹介が終わってしまって
焦った。
いつもの半分?
あれ?いままで私はどんな自己紹介をしていたんだ?

ポスクロでも自己紹介が書かれているけれど、
どれも似通っている。
家族構成や住んでいる地域、その国の南端だとか東の方だとか
首都、田舎云々。そして、元郵便局員だとか元教師、
現役の教師に孫4人のおばあちゃん…という現在の自分の役。
趣味も、音楽を聴く、読書、旅行に文通…。
「へー、楽しそう」と棒読みする程度。
でも、それらの自己紹介文だって、便せん2枚が関の山。

文通をしていると、ファーストレターでほぼわかる!
というくらいにファーストレターは重要。
ファーストレターが面白くないと、文通の持続も短いと
安易に予想できるし(たまに予想が裏切られて面白いけれど)
ファーストレターが面白い人は面白い。
面白くない自己紹介は「ランダムに私の好きなことを挙げるわ、
白色、音楽、コーヒー…」と書いてある手紙。
こんなに自分を語れるって、すごいわ…と感心のみする。
一方で、自分のことをよく知っているんだなぁ、とも思う。

正直、最早、私が純粋に好きなものがわからない…と
なった。
友人たちに私の好きなものって、なんだと思う?と聞くと、
「こどもの教育への関心は高いよね」とか「読書でしょ」と
いわれるけれど、そう…なのか?
こどもたちの好きなものを語ることは簡単なのに
自分の好きなものを列挙できなくなって呆然とした。
そして、それに気づいてから自己紹介ができなくなった。
このままでは空の巣症候群まっしぐらかもしれない!と
私自身は危機感を抱いているけれど、
夫とこどもたちに話すと一笑に付された。