ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

現実逃避の楽しみ


読書が趣味です!と公言していると、
最近読んで面白かった本は?とよく聞かれる。

『少女たちの明治維新』 

 『失敗の科学』 

 

 『予想どおりに不合理』

 といった類が大っぴらに誰にでも推薦できる本。
ポスクロで知り合い、文通を始めるようになったドイツ人のパル、
彼女は自転車に目覚め、週末に80kmほど夫と
サイクリングしているらしい。
80㎞って、車でもそんな距離移動しないけれど。
そんな彼女にどんな本を読むのかと聞かれ、
最近のおすすめ本3冊(すべて英語が元の翻訳本)と一緒に、
実は…と秘密を告白した。
「ハーレクイン小説と漫画もやめられない」と。

ハーレクイン小説や漫画にハマったのはこどもができてからで、
水戸黄門と同じ、あらすじが読めるところがいい。
貧乏なウエイトレスが水をかけた相手が大金持ちとか、
エレベーターに偶然一緒に閉じ込められた相手が大金持ちとか、
親が再婚した相手が大金持ちとか…
大金持ちだらけかい!と突っ込みそうになったり、
ギリシャ人とシーク(アラブの王様)にアメリカ人は弱いのか?
と思うほどに相手はギリシャ人とシークだらけだったり…
突っ込みどころはたくさんあるけれど、それでいい。
とりあえず、無茶苦茶な展開でも最後は必ずハッピーエンド。
それでいいのか?!とヒロインに思うことはあっても
あくまでもハッピーエンド。
最後はすべて報われる、これ重要。

なんてことを前回の手紙で語っていた私、
ドイツのパルも書いていた。
彼女も「私もハーレクインを読んでいる」と告白をしていた。

They are my guilty preasure.
(私にとっての背徳の楽しみよ。)

I would sneer at those kinds of books before but
those books are good for escaping.
(以前なら、そういう本を冷笑していたけれど、
現実逃避にはいいのよね。)

Life is hard enough and I love Happy ends.
(人生は十分にきびしい、ハッピーエンドが私も好きだわ。)

同志、発見!
人生はきびしい…とたまにかみしめたくなるときがある。
そんなときはチョコレートにやっぱり手が伸びる。

チョコレートの有名な格言。
Chocolate doesn't ask silly questions.
チョコレートはおかしな質問をしない、が直訳だけれど、
チョコレートは何も聞かない、でもいい気がする。