ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

The Midnight Library

あちこちでおすすめされていた一冊、
”The Midnight Library"(真夜中の図書館)

自殺を試みたノーラが真夜中の図書館へとたどり着く。
生と死の狭間にあるという真夜中の図書館では
自分の後悔を振り返り、別バージョンの人生を生きることができる。

しかも、「これ、違う!」と思えばまた図書館に戻って
違うバージョンの人生をやり直せる。
ゲームのリセットボタンのように簡単!
ただ、結末がいまいちだったなんていう書評をあちこちで読んだり、
気分が落ち込んでいる人は読まないほうが…
なんて書かれていたけれど、
これこそ誰でもが読める本なのでは?と私は思った。
性描写もなし!キスシーンはあったかも…程度。

私自身は読書中に眉間に皺を寄せながら読んでいたようで
家族から「また暴力描写?」と聞かれた。
暴力シーンはなかったのだけれど、自分の人生の岐路について
何度も考えていた、考えさせられた。

主人公のノーラはオリンピックのナショナルチームに選ばれるような
水泳選手で(ただし挫折)、バンド活動もしていて、(ただし挫折)
哲学にも興味があって(ただし…以下略)…
オリンピックでメダルをとる人生、
哲学の教鞭をとる人生、
バンドで大成する人生などもあった。

さて私の人生の分かれ目は…進学先を選んだとき、
就職のとき、結婚のとき…あのときあっちの道を選んでいたら…
なんてことを考えていたら眉間に皺が寄っていたもよう。

"You don't understand the life.
You just have to live it!"
(人生を理解しなくていい。ただ、生きるのよ!)

いろんな人生を生きたノーラの格言、深い!