ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

ペラペラの基準

言語のペラペラって、人による基準がすごく違うと
何度となく思ってきたけれど、
数日前に見た動画でもまた思った。

アメリカ生活7年目の人が「英語が話せないの」と言うのを聞き、
いやいやいやいや…と全力で首を横に振ってしまった。
謙遜なのか、
ペラペラのレベルが高いのか、
自分の中で”話せる”という基準が高め設定なのか。
日本人の多くは一番最後の「自分の思う話せるレベルには至ってない」
と判定する人が多い気がする。

私の知り合いの各国のパルたち、すごいよ~。
ちょっと見習わなくては!と思うほどの向上心…
というわけではない。
見習おうとしても、もう絶対に無理、
さすがの私も無理…と思ってしまうほどの自己肯定感の高さ?
甘い設定基準?

日本語を学習中のパルが多いけれど、
ひらがなとカタカナを読めると「初心者の域はでた」と
堂々と言う。
漢字を少し、多分小3程度の漢字を読めれば、「中級」になって…
もちろん聞き取りなんてほとんどできず、
ゆっくりなら読むことができる、という程度でも
「私は日本語ができるので」と言っちゃう…
その度胸、すごぉーーーーいと感心する。

そして、日本語を学ぼうかな?というパルたちも意外に多い。
日本人を文通相手にするくらいだから、
元々、日本に興味がある人も多いのだろうけれど、
彼女たちは私の英語力を見て言うわけです。
「そんなに高い日本語力を求めてないの。
メイの英語力くらいでいいわ。」と…
はぁ~?!なんだって??
あぁ、それならきっと毎日10分の勉強で1年後には
私の英語力くらいにあなたの日本語力もなっているわよ~
私たち、日本語でもおしゃべりできるわね!
…なわけないだろ!!と、この前、ロンドンのパルに吠えた。

ロンドンのパルは冷静に「きっと日本語にひらがなとカタカナと
漢字があるっていうことすら知らない人たちよ。」と。
ひらがなをなんとかマスターし、
まだ同じ数だけカタカナがあり、
その上、漢字があると知った時の各国のパルたちの絶望の声、
何度聞いたか…無茶苦茶、楽しくなる。
どうやって日本のこどもたちは漢字を覚えているのかと聞かれ
こどもたちの漢字ノートを見せた時の絶望の声とか…最高!

ロンドンのパルは「メイが上手に英語を話すのを聞き、
きっと日本語は学習しやすい言語なのだろうと
安直に思っているだけで悪意はないと思うわよ。」と
私へのフォローを忘れない。
私も彼女たちに悪意はない、と思う。だから、怒るに怒れない。
でも、ロンドンのパルに愚痴る。

ペン字の師範の人たちに、「字がすごく美しいですね!」と
話すと、いつも「まだまだです」とおっしゃる。
日本の謙遜の文化だわ…と思っていた。
もちろん、謙遜の文化もあるだろうけれど、
学べば学ぶほど、基準は高くなっていくことを感じる。
そして、上には上がいることを学ぶわけで…
「私はできますよ!」と言える人に出会うと、
そういう意味で「すごいわね…」と思ったり。
自分の目標設定は高く、他人の評価は甘めに、を目標にしたい。