ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

憑りつかれる

この単語、この頃よく見たり聞いたりする気がする~という単語がある。
もしかして、テストに出るの?
というくらいに連呼されているかのように感じる。
obsession :執着、とりつかれている、~狂

ロンドンのパルが公園でこどもを遊ばせていたら
ベビーシッター(childminder)ばかりで、その中で
白人のベビーシッターは一人しかいなかった、と。

*イギリスのchildminderは家庭保育士で、
自宅で複数人のこどもを預かる人。
正確にはベビーシッターとは違う。
childminder料金が高すぎて、
ロンドンのパルは現在ワンオペ中。

その中で、その白人女性はロンドンのパルの娘ちゃんが
立派な?日本人のファーストネームであることに驚き、
"Asked me what the obsession with Japan is."
(あなたは日本の何に虜になっているの?)
と聞いてきたらしい。
ロンドンのパルが驚いていると、彼女は滔々と日本のすばらしさを
語ってくれたらしい。
まるで”magical Kingdom"(魔法の王国)のように。

どう思う?とロンドンのパルに聞かれ、
「私もそのmagical Kingdom Japan"とやらに行きたい」と言い、
ロンドンのパルが笑った。
政治も素晴らしく、治安もよく、人々も親切で、
西洋とは違う風習を持つ国…半分正解で半分不正解で、
完璧ではなく、日本の友人は政治家に文句を言い、社会システムに
不満を抱き…私たちと変わらないわよ、とロンドンのパルは話したらしい。
いや、もう魔法の国、ニッポンでいいじゃないの~!と思ったけれど。
その白人女性は甥っこくんが日本に留学して、
日本の様子を甥っ子から聞いて日本の虜になったらしい。
甥っ子くんの周囲にいた日本人が素晴らしかったってことか…
よかったよかった。

そんなobsessionをロンドンのパルからまた聞いた。
"I find the obsession with a measurable metric of 
how proficient you are in English from other people 
is a little strange."
(あなたの英語力が測定可能な指標ではどのくらいかと
気にする人々ってちょっと変だと思う。)

あなたが英語を専門的に使ったり、仕事で使わない限り、
特定の資格も証明書もいらないのに。
メイの英語力を知りたいなら、メイと英語で話せばいいだけでしょ。
そうすれば、英語力がわかるでしょ?と。

英語のレベルを気にするのは、私自身ではなく、他人…で
私を雇用するために英語力を判断したい、というわけでもなく
ただの好奇心で聞く…というところは確かに私も???と思う。
そんな話をロンドンやアメリカのパルにすると、
「メイの英語力?話せばわかるんじゃないの?
コミュニケーションは問題なくできている。」と
海外の友人たちは言う。(お世辞込みでも喜んでおく)

英語力、というよりも、仕事にも使わない英語を
勉強???し続ける私が奇異に見えるのかもしれない、とも思う。
それについてロンドンのパルが全く同じで、
仕事に使わない日本語を学習中。
理由は私もロンドンのパルも同じ、"for fun"(楽しいから!)

"I don't think you are obsessed with it.
You aren't learning English for a professional purpose,
but for fun."
(あなたが英語検定等に執着しているとは思わない。
あなたは仕事で使うために英語を学んでいるのではなく、
楽しいから学習しているよね。)

本当にそれ…。
でも、一方で、仕事にも役立たず、証明書も得ない勉強を
なんでするの?という声をよく聞く。
それを聞くたびに思う、”貧しい”と。
金銭的な貧しさではない、余裕のなさを感じる。
ある意味、私は余裕があるってことなのだろう。
仕事にも使わないものを趣味で学ぶ余裕がある、”豊かさ”って
これだよね…とロンドンのパルと話した。

お金はなくても心は豊!これ重要!
例え、サマージャンボを買うお金を躊躇して
高校生の娘に「夢を買うお金もないの?」と言われても…。