ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

小さな親切のつもりが

インディアナ州の仲良しパルに手紙を書いた。
ボランティアを最短記録(全国で一位かも!の早さで)で
辞任したこと、それまでの経緯を書き出すと止まらず、
結果的に便せん21枚!
・・・呪いの手紙か!な勢いになった。
いつもは7枚程度なので、いつもの3倍。
すごい超大作になってしまった…と夫に話すと、
「新年早々にその手紙を読むことになるんだから、警告がいる」
と言われた。
インディアナ州のパルは一月半ばに股関節の手術も控えている。
楽しくない内容の手紙だけれど、”病めるときも健やかなるときも”
共有しよう!と彼女とは言い合う仲なので、
「ちょっと良くないニュースなので、気分が良いときに読んで」と
親切心で警告をした。気の利く日本人だ、ということで。

すると、年明けに彼女からメッセージが来た。
"I saw you had messaged me here and have literally been so worried
 about you and whatever information may be in that letter that 
I was afraid to open."
(あなたがここでメッセージをくれてから、
手紙にはどんな情報が入っているのかと思うと
開けるのが本当に怖いんだけれど。)

"I said to the kids and my husband that May had forewarned me
about letter coming my way that is supposed to be bad news 
and it literally concerned me."
(こどもたちや夫にもメイが送った手紙には悪いニュースがあるって
警告してきたことが心配だと言ったくらいよ。)

と、私の小さな親切大きなお世話だった事前警告は彼女を
恐怖に陥れていた。
しかも、彼女は彼女の夫の実家でクリスマスを祝うため移動中だったようで
2週間ほどは家に帰らないのに~!と。
どんなニュースか気になって仕方がないようだった。

・・・警告、いらなかったんじゃない?と気づく。
まだ家に帰れていないという彼女、手紙もまだ着いてないと思うので
さくっと説明した。
「あなたが、私にピッタリ!と言ってくれたボランティア、
すでに辞任したわ。その詳細を書いたら21枚になっちゃった。」と。

"Holy cow I'm so greatful that your news isn't as bad as I thought!"
(なんてこと!あなたのニュースは私が考えていたほど悪くはなくて
私はとてもうれしいわ!)

と返ってきた。
・・・一体、どんな悪いニュースを想像していたんだ?と思ったら
各種病気や家族の病気に、事故を想像したと書かれていた。
いえいえ、ちっぽけな、もっとしょうもないことです。

"They don't realize what a treasure they lost when they lost you!"
(あなたを失うなんて、もったいないことをしたことに
彼らは気づいてないのね!)

多分、私が一番引きずっていて、最短記録作っちゃったよ…
やろうと思えばできたんだよな~、自分を無にすれば、と思っている。
でも、月収50万なら無!修行!と思ってできたかもしれない仕事だけれど、
ボランティアで時間とエネルギーを浪費して、
得るものが無いのかと思うと、無理だったのよ…と
尾を引いていた。

「私、今度、ボランティアするのよ!」と言った手前、
”辞めました”も言わなくては…と伝えているけれど、
いつも「早っ!!」と言われるかもしれないことに怯えている。

でも、実際、「はやっ!!」と言われたことはなく、
「もったいない!あの提案を却下するなんて、もったいない!」と
ひたすら、”もったいない”を連呼してくれたり、
「いやな思いをさせてしまって、ごめんね。」と関係ない人から謝罪されたり、
「忘れろ!!」と慰められたり、
夫には「さすが、僕のメイさん!さすがの行動力!
誰もできないぞ!歴史的記録を作ったな!」と褒められたり…
現在、みんなから甘やかされ中。
手相には「すでに社会的成功をおさめている」線があるらしく…
”社会的成功”って、なんなのだろう???と首をかしげるばかり。

屋根がある家に住み、3度の食事にも困らず、
体重増加を危惧する豊かさで、
家族は皆、健康で、読書にペン字に文通にとする時間もある。
こどもたちには「お母さんはいいよな~!」と言われる。
うん、社会的成功者に違いない!