ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

教え子を亡くす

アメリカとフランスのパルたちから手紙が届いた。
どちらも学校の先生をしていて、
亡くなった生徒のことについて書かれていた。
教え子が亡くなる…病気ではない理由で。

アメリカのパルの教え子は近所で発砲に巻き込まれた子と
オーバードーズ(薬物の過剰摂取)で亡くなった子について
書かれていた。
「きっとあなたはすごい悪い生徒だったのだろうと想像するだろうけれど、
彼ら自身はとてもよい生徒たちだった。環境が悪かった。」と
いう彼女の手紙になんともいえないやるせない気持ちになった。

そして数日後にフランスで先生をしているパルから来た手紙では
BBQをしていた家族が隣人に射殺された、という話。
「うるさかったから」という理由で。
「うるさかった、と言う理由で11歳を射殺できることが理解できない。
そして、もっと恐ろしいことはそれがニュースにもならないこと。」
と書かれていて絶句…。

日常茶飯事すぎてニュースにならない、ということなのだろうか。
もしくは、それほどひどい事件とはならないってこと?
ニュースで取り上げられる出来事の恐ろしさにフランスのパルも
ロシア戦争が始まってから新聞もニュースも触れないようにしている一人。

彼女たちも子どもがいるだけに、子どもを失った親の気持ちを考えると
かける言葉がない、と書いていた。
私もそんな彼女たちに書ける言葉がなく、手紙を前にただただ呆然としている。